美しい見た目、なおかつエナメル文字盤という要素を持つブレゲのクラシック、5140BB/29/9W6でありますが、今年4月時点では「6年前とほぼ同じ」といった状態でした。
5140BB/29/9W6は、2019年2月時点で148万円だったのですが、今年4月時点でも約147万円となっていたのです。
そんな5140BB/29/9W6でありますが、それから3ヶ月で大きな変化が生じている様子。
現在ボトム価格は175万円となっており、3ヶ月前水準に対して約27万円高値といった状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年4月 の安値 |
2025年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ブレゲ
クラシック 5140BB/29/9W6 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,477,900 | ¥1,750,000 | 272,100 | 118.41% |
なお、この5140BB/29/9W6は2022年2月といった時期においても148万円といった水準で、多くのモデルが急上昇した時期においても変動していませんでした。
それが今、重い腰を上げたように上昇しているわけですが、こういった相場になったのは筆者としては「やっと評価されたのか」いった感想です。
というのも、5140BB/29/9W6には、エナメル文字盤という要素が備わっているからです。
エナメル文字盤は、それ自体が魅力的というだけでなく、ブレゲやパテックフィリップといった最上級ブランドによく見られるもの。ブレゲを買う理由にもなるぐらいの要素といっても過言ではないでしょう。
そして、この5140BB/29/9W6の場合、エナメル文字盤でありながら、見た目はシンプルで、比較的モダンな印象でもあります。
同じエナメル文字盤でも、パテックフィリップの場合はクルドパリ仕様にするなど、「クラシカル」な方向を打ち出す一方、この5140BB/29/9W6の場合はあえてモダンというのが魅力的だといえます。
5140BB/29/9W6には、そういった魅力がありながらも長らく相場が変わらないという状態が続いていたわけですから、今回、170万円台になったということは大きな1歩だと思います。