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現在相場考察

630万円台にまで回復した、サブマリーナー116618GLB

2025年8月1日更新
ロレックスのサブマリーナー116618GLBについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年9月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年11ヶ月での変動は45万1000円の値上がりだった。

サブマリーナー 116618GLBについての考察(2025年8月)

5桁世代のサブマリーナーとGMTマスター2には、豪華な仕様としてインデックスがダイヤという文字盤が用意されていました。

サブマリーナーにはサファイアダイヤ(SG)、GMTマスター2にはルビーダイヤ(RG)といった構成で、どちらも、ダイヤ仕様専用の文字盤色が採用されていました。

それが6桁世代になると「豪華な仕様」の方向性が変化。

まず、ダイヤが装着されるGMTマスター2は「ベゼルにバケットダイヤ」、「ブレスレットにもダイヤ」といった、それまでデイデイトにしかなかったような超豪華仕様に変化しました。

また、サブマリーナーの場合は、GMTマスター2のような超豪華ダイヤが設定されず(後に登場)、5桁世代よりもシンプルなダイヤ文字盤が登場したのです。

それが116618GLBといったモデルなのですが、ドット部分だけがダイヤといった内容。5桁世代のようにバーインデックス部分にサファイアが配置されることはなく、文字盤も専用色というわけではありません。

そのため、デビュー当初は5桁時代のダイヤモデルよりも地味な印象だったといえ、マットな青文字盤ともにそこまで注目度が高いとはいえませんでした。

しかし、このダイヤ文字盤は2013年頃をもって廃止。

その時期といえば、マットな青文字盤がサンレイ仕様にマイナーチェンジされたのですが、それと同じタイミングで各ダイヤモデルが廃盤となったです。

K18、コンビともにGLB、GLNといったダイヤ文字盤はデビューしてから4年、5年といったタイミングで廃止されてため、生産終了後は相場が高値という状態に変化した経緯があります。

そして、近頃はK18モデルの人気とともに、特にWGのダイヤ文字盤が特に高値といった様子があります。

では、YGはどうなっているかというと、116618GLBは現在約633万円といった状態。

前回、この116618GLBをお伝えした2023年9月時点では600万円割れとなっていましたが、この値動きによって630万円台にまで回復したといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年9月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナー
116618GLB
中古 1年
11ヶ月
¥5,885,000 ¥6,336,000 451,000 107.66%

なお、これまでにおける116618GLBの過去最高値は、2022年3月の約666万円であります。

サブマリーナーといった人気スポーツモデルは、2022年3月頃に過去最高値となった一方、その後下落した結果、現在水準が2022年3月頃よりも結構安価という事例が珍しくありません。

実際、同じ世代のサブマリーナーでも、緑サブの116610LVは2022年3月時点で約356万円だった一方、現在水準は256万円。2022年3月水準に対して100万円の値下がりとなっているわけです。

それに対して、同じサブマリーナーでも、K18のダイヤモデルである116618GLBは、2022年3月水準が約666万円、現在が約633万円というように、33万円の差にとどまっているわけです。

そういったことを考慮すると、近ごろのK18モデルの強さや、GLBといったダイヤ文字盤の評価の高さが凄いと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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