このところ「YGコンビ」、「シャンパン文字盤」というオーソドックスな配色が、今のトレンドになっていると感じている筆者でありますが、今回はノーチラスのそれを取り上げたいと思います。
それが3800/1JAの金文字盤なのですが、ノーチラスのコンビモデルは、デイトナ同様「ステンレスよりも安価」という中古相場になっている傾向があります。
3800/1JA金文字盤は、2022年に600万円超えとなった後に下落。2023年7月には約453万円に下がったわけですが、その後回復して、この1年ぐらいの間は550万円前後といった水準になっていたといえます。
そんな3800/1JA金文字盤ですが、現在水準はどうなっているかというと628万円。
なんとこれ、3800/1JA相場としては過去最高値更新といった状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年4月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
ノーチラス 3800/1JA 金文字盤 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥5,148,000 | ¥6,280,000 | 1,132,000 | 121.99% |
3800/1JAは2022年11月に約617万円となっていたわけですが、それがこれまでの過去最高値だったといえます。
ノーチラスといえば、2022年2月頃が最も高値という印象がありますが、3800/1JAの2022年2月3月水準は約508万円。2022年11月のほうが高値だったのです。
そして、現在水準は628万円となっているわけで、これまでで最も高かった2022年11月水準を約10万円上回ったという状態であります。
5711/1A青文字盤などがそうであるように、多くのノーチラスは2022年のピーク時に対して値下がりしている印象がありますが、3800/1JAについては「今が最も高値」となっているのが凄いといえます。
ただ、3800/1JAはこういった相場になった今でも、「ステンレスより安価」というポジションに変化はありません。
現在、同じ3800のステンレスモデルである3800/1A-001は698万円となっているため、コンビモデルである3800/1JAのほうが70万円安といった状態です。
ただ、3800/1A-001は2022年2月頃において900万円程度となっていたわけで、「相場の差」という意味では、3800/1JAが3800/1A-001にかなり迫っているといえます。
2022年2月時点では、ステンレスと400万円程度の差があったのが、現在では70万円程の差にまで縮まったわけで、コンビの評価がこれまでからすると、驚くほど高くなったと感じられます。