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現在相場考察

過去最高値更新といった状態、ノーチラス3800/1JA金文字盤

2025年8月4日更新
パテックフィリップのノーチラス3800/1JAについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年4月の安値と2025年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は113万2000円の値上がりだった。

ノーチラス 3800/1JA 金文字盤についての考察(2025年8月)

このところ「YGコンビ」、「シャンパン文字盤」というオーソドックスな配色が、今のトレンドになっていると感じている筆者でありますが、今回はノーチラスのそれを取り上げたいと思います。

それが3800/1JAの金文字盤なのですが、ノーチラスのコンビモデルは、デイトナ同様「ステンレスよりも安価」という中古相場になっている傾向があります。

3800/1JA金文字盤は、2022年に600万円超えとなった後に下落。2023年7月には約453万円に下がったわけですが、その後回復して、この1年ぐらいの間は550万円前後といった水準になっていたといえます。

そんな3800/1JA金文字盤ですが、現在水準はどうなっているかというと628万円。

なんとこれ、3800/1JA相場としては過去最高値更新といった状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ ノーチラス 3800/1JA 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年4月
の安値
2025年8月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
3800/1JA
金文字盤
中古 1年
4ヶ月
¥5,148,000 ¥6,280,000 1,132,000 121.99%

3800/1JAは2022年11月に約617万円となっていたわけですが、それがこれまでの過去最高値だったといえます。

ノーチラスといえば、2022年2月頃が最も高値という印象がありますが、3800/1JAの2022年2月3月水準は約508万円。2022年11月のほうが高値だったのです。

そして、現在水準は628万円となっているわけで、これまでで最も高かった2022年11月水準を約10万円上回ったという状態であります。

5711/1A青文字盤などがそうであるように、多くのノーチラスは2022年のピーク時に対して値下がりしている印象がありますが、3800/1JAについては「今が最も高値」となっているのが凄いといえます。

ただ、3800/1JAはこういった相場になった今でも、「ステンレスより安価」というポジションに変化はありません。

現在、同じ3800のステンレスモデルである3800/1A-001は698万円となっているため、コンビモデルである3800/1JAのほうが70万円安といった状態です。

ただ、3800/1A-001は2022年2月頃において900万円程度となっていたわけで、「相場の差」という意味では、3800/1JAが3800/1A-001にかなり迫っているといえます。

2022年2月時点では、ステンレスと400万円程度の差があったのが、現在では70万円程の差にまで縮まったわけで、コンビの評価がこれまでからすると、驚くほど高くなったと感じられます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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