ロイヤルオークには様々な種類がありますが、シンプルな3針といったものだけでも「初代(2針)」と「3針」といった系譜があります。
現行の16202が初代5402の流れを組む一方、15510などのルーツは4100といえるかもしれません。
この4100というのは、「ロイヤルオーク3」として1977年に出たモデル。
ちなみに、ロイヤルオーク2はレディースだったため、4100が3針ロイヤルオークの先祖に当たるといえます。
5402が39mmだったのに対し、4100は35mmと、ノーチラス3800に近い大きさ。当時の腕時計として、標準的なサイズだったといえます。
筆者含め、時計ファンの中には、この4100が「とても良い!」と感じる人がいるわけですが、その一方で4100の中古個体数は少ないといえます。
Ap Chroniclesの資料によると、4100には、SSとコンビ、K18が存在。
SSが2721本、コンビが3563本、YGは2130本販売されたとのことですが、現在、日本における4100の中古市場への出現数は年に1本あるかないか、といったところです。
また、上記販売本数ではSSが最も少ない一方、中古市場ではK18を見かけることのほうが少ないといえます。
そして今、なんとYGの4100BAが販売されているのですが、その価格はどうかというと548万円といったところであります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 4100BA シャンパン文字盤 |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥4,356,000 | ¥5,480,000 | 1,124,000 | 125.80% |
なお、4100BAには様々な程度、条件があるため、上記相場比較は参考程度として捉えていただければと思います。
今回の記事の趣旨としては、この貴重な4100BAのシャンパン文字盤が売られている、ということを記録することが主であります。
なお、この548万円という価格についてですが、近年のラグスポにおけるK18ブレスレットモデルとしては、筆者は「高くない」と感じました。
まして、希少性の高い4100ですから、そのYGブレスレットモデルが548万円で購入可能というのは、滅多にないことだと思います。
ちなみに、現在パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンのラグスポにおいて、最も安価なK18ブレスレットとなっているのが、初代オーヴァーシーズですが、その価格は470万円。
それに対して、この4100BAは548万円であるため、初代オーヴァーシーズとの差は78万円であります。
そういった意味で、この4100BAはかなり検討する価値ある1本だと思うわけです。