筆者が個人的に好きな、5桁世代のスポーツモデルの豪華な宝石文字盤モデル。
この世代の豪華モデルは、サブマリーナー、GMTマスター2、ヨットマスターに設定されていたわけですが、「ドット部分がダイヤ」、「バー部分がサファイアがかルビー」などとなっています。
また、サブマリーナーとGMTマスター2の文字盤は、ダイヤ専用色となっていたため、より特別な印象が与えられていたといえます。
そして、当時のフラッグシップモデルだったヨットマスターとなると、より豪華な文字盤となっていたわけで、文字盤本体がシェルだったわけです。
この世代のヨットマスターには、2つの宝石文字盤が設定されており、1つがサファイア&ダイヤ(NGS)、もう1つがオールルビー(NGR)でした。
どちらもコンビ以上に設定され、メンズの他にボーイズサイズにも展開されていたといえます。
NGSとNGR、2つのラインナップがあったわけですが、より上級といった扱いだったのはNGRのほうだった模様。
ですから、長らく中古相場でもNGRのほうがだいぶ高値となっていた経緯があります。
しかしながら、去年の12月頃から16628NGS(ダイヤ&サファイア)が上昇し、この16628NGRよりも高値となってしまったのです。
では現在、このオールルビーの16628NGRはどういった様子かというと、その答えは約444万円です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 16628NGR |
中古 | 3年 4ヶ月 |
¥4,680,000 | ¥4,448,000 | -232,000 | 95.04% |
約444万円という16628NGRの現在水準は、2022年4月に対して約23万円の下落にとどまっているため、他の人気スポーツモデルと比べると「下落幅が弱い」といえる部分があります。
その一方で、16628NGSの現在水準はなんと約492万円。
NGSは、2022年春水準よりも高値となっており、今が「過去最高値」といえる状態であります。
その一方で、こちらの16628NGRは約444万円と、NGSよりも50万円程安価。下落幅は弱いといえるものの、2022年春水準に対して値下がり状態であります。
こういった様子を見ると、「NGRとNGS」の相場が逆転してしまったということが決定的になったと感じられますが、なぜ近年「NGSが評価される一方で、NGRの評価が低くなったのか」気になるところだと思います。