ヴァシュロンコンスタンタンのスポーツモデルの始まりは、1970年代に登場した222だといえます。
現在のスポーツモデルは、オーヴァーシーズが担っていますが、オーヴァーシーズの登場は1996年。
222の後、紆余曲折あった後、1996年にオーヴァーシーズが登場。それから、2代目3代目とモデルチェンジを重ね、今に至るわけですが、2010年代頃まで「ヴァシュロンラグスポの元祖が222である」、ということはあまり知られていなかったといえます。
そういった中、2022年に突如として222が復刻。
その際登場したのが、YGの4200H/222J-B935で、今年2025年にはステンレスの青文字盤モデルも復刻されています。
YGの4200H/222J-B935は、あまり数が多くないといえるのですが、2024年頃から年に何回か中古に出てくるようになり、その相場は1100万円程度。
最初に中古市場に登場したといえるのが2024年3月ですが、その際は1118万円という価格で、登場後数日という短期間で売り切れていました。
ただ、その後も4200H/222J-B935の中古は出現する傾向があり、意外と相場は変化せずといったところ。
現在水準は、約1087万円となっており、2024年3月水準に対して約30万円の下落でありますが、残価率にすると約97%となるため、あまり変わっていないといえるかと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
|
|
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2025年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ヴァシュロンコンスタンタン
ヒストリーク 4200H/222J-B935 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥11,180,000 | ¥10,878,000 | -302,000 | 97.30% |
なお、現在のK18オーヴァーシーズの価格を見てみると、現行モデルである5520のクロノグラフ、5520V/210R-B952が約1099万円となっています。
ヴァシュロンコンスタンタンのK18スポーツ系の中で、復刻222が最も高値かと思いきや、意外にも現行クロノグラフのほうが高値であります。
今後、現行のK18モデルと222との価格序列がどうなっていくか興味深いといえるため、筆者としては、ぜひ追っていきたいと思った次第であります。