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現在相場考察

大いに買ってもよかった、ロイヤルオーククオーツ56303SA

2025年10月3日更新
オーデマピゲのロイヤルオークについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年4月の安値と2025年10月の安値を比較し現在相場を考察。この8年6ヶ月での変動は135万7930円の値上がりだった。

ロイヤルオーク クオーツ 56303SAについての考察(2025年10月)

2017年4月時点で約39万円という価格で購入可能だったロイヤルオークのクォーツモデル。

この56303SAというモデルは、約32mmといったサイズでありますが、男性向けといったキャラクターであります。

同じ世代のノーチラスのクォーツモデル、3900/1Aがそうだったように、クォーツの男性向けモデルは、機械式よりも少し小さめという傾向があります。

小さめとはいえ、機械式の15000STや3800/1Aとクォーツモデルの差は1mmであるため、兄弟的モデルといった感覚があります。

2002年頃において、3900/1Aが30万円台で購入可能といった様子を筆者は目にしましたが、2017年時点でロイヤルオークのクォーツモデルも30万円台で買えたというのは、今となっては意外という感覚になります。

ちなみに、2016年にクォーツのロイヤルオークを記事でお伝えした際は20万円台。2017年の約39万円という水準は、2016年相場と比べて「値上がり状態」でした。

そんなロイヤルオークのクォーツモデルでありますが、現在水準はどうなっているかというと、その答えはなんと約175万円。

2017年4月水準に対して、実に約135万円もの上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年4月
の安値
2025年10月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
クオーツ
56303SA
中古 8年
6ヶ月
¥398,000 ¥1,755,930 1,357,930 441.19%

なお、この56303SAは、2017年4月時点で約39万円という価格だったため、そこから現在までにかけての残価率は約441%といった数値。実に、4倍以上の伸びとなっているわけです。

2016年、2017年時点でクォーツのロイヤルオークは注目度が低く、このような価格帯で売られていても、すぐに売れるなどということはありませんでした。

むしろ、クォーツのロイヤルオークを買ってもよいのかという疑問があったとすらいえ、筆者はそれに答えるように「クォーツを買ってもよいのか?」という内容で記事を書いています。

さて、2017年4月から8年半が経過した今、「買っても良かったのか」ということについての答えが出ているわけですが、その時期買っていたならば、約4.4倍となっているわけで、「大いに買ってもよかった!」といえる状態であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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