長らくロレックスは、チタンモデルをラインナップしていませんでしたが、2022年秋に突如としてチタンケースのディープシーチャレンジを発表。
そして、その翌年、2023年にチタンモデルの第2弾として、ヨットマスターの226627が登場しました。
現在にかけて、ロレックスのチタンモデルはその2モデルのみとなっているのですが、「チタンのロレックス」という希少性ゆえに、どちらの相場も「かなり高値」といった状態です。
他ブランドの場合、チタンケースのモデルはSSよりも高値といった傾向があっても「チタンのほうがやや高い」といった程度。
それがロレックスの場合は、同世代のSSモデル相場の2倍3倍といった水準となっており、いずれのチタンモデルもK18モデル並の価格帯といった傾向があります。
そして凄いのは、ディープシーチャレンジについては、現在相場がデビュー時を大きく上回っているという点です。
126067は、2022年12月時点で518万円だったのが、現在では約670万円。実にデビュー時水準に対して150万円以上もの値上がりとなっているのです。
しかしながら、ヨットマスターの226627については、それとは逆に値下がりが見られる様子。
なお、226627は2023年のデビューでありますが、2023年に市場に出た形跡がなく、2024年5月になってようやく中古市場に出てきた経緯があります。
そして、その際の相場は550万円前後といったところでした。
では、226627の現在はどうなっているかというと、約424万円といった状態。
デビュー時水準に対して、実に123万円もの値下がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年5月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター 226627 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥5,478,000 | ¥4,246,000 | -1,232,000 | 77.51% |
226627は値下がりしたものの、その相場は420万円台といったところ。
これは、5桁世代のサブマリーナー16618といった、K18ブレスレットモデル並の価格帯であるため、「SSよりもかなり高値」というポジションは変わらないといえます。
その一方で、もう1つのチタンモデルであるディープシーチャレンジは670万円台。
この226627は、K18並の価格帯となっている一方、126067に対しては約246万円安といった状態であります。
同じチタンモデルでも、ヨットマスターとディープシーチャレンジとでは、大きく相場が異なるわけですが、なぜこういったことになっているのか、その理由は現時点では分かりません。