5桁世代のノンデイトムーブメントであるCal3000は、2001年にツインブリッジ化されたCal3130にモデルチェンジ。
そのため、Cal3000が採用されていたサブマリーナーノンデイト、エクスプローラー、エアキングは、いずれも型番が変更されています。
サブマリーナーノンデイトとエアキングが、型番末尾に「M」がつく変化(14060⇒14060M)だった一方、エクスプローラーは型番が14270から114270に変わった経緯があります。
Cal3000を搭載していた頃のモデルの方が、年式による仕様変更が大きく、発光塗料の変更(トリチウム⇒ルミノバ)やバックル形状の変化などが挙げられます。
そういったこともあって、エクスプローラーでは、114270よりも14270のほうが若干高値という傾向があり、相場が変化するタイミングも14270のほうが早いといったこともあるわけです。
その一方、サブマリーナーノンデイトの場合は、14060と14060Mとで、14060Mのほうが高値といった傾向があり、特に14060Mの最終モデル(クロノメーター仕様)が高値であります。
近頃といえば、古いほうが評価され、特にトリチウム仕様の個体が以前よりも高くなっているといえます。
14060Mにはトリチウム仕様は存在しないため、トリチウムとなると14060一択となるわけですが、その現在相場は、14060M最終よりも高値というわけではありません。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナー 14060 |
中古 | 5年 8ヶ月 |
¥745,800 | ¥1,330,000 | 584,200 | 178.33% |
現在、14060のABランク以上のボトム価格が133万円となっているのですが、この個体はなんとトリチウム仕様なのです。
14060のボトム付近個体を見ると、その多くがルミノバといった傾向があるものの、トリチウム個体が全くないわけではなく、現時点では、14060のボトム価格がトリチウムとなっているわけです。
現在、14060は130万円台といったように、以前と比べてずいぶん高くなったといえる状況ですが、この世代における他モデルの「トリチウム」の扱いを見ると、まだ「トリチウム」ということが評価されているとはいえません。
そういった意味で、14060のトリチウム個体には狙い目といえる側面があるように思います。