腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
2017年2月12日更新

ロレックスの香りがする、チュードルクロノタイム79160

現在、クロノタイムは50万円台のモノが多く、この記事の個体の約46万円という額はかなり安いほうです。

50万円前後という価格はロレックスだとサブマリーナノンデイト(14060M)に相当する額ですが、2013年の相場においても両者は30万円を切る価格という同じ額でした。

つまりここ5年ぐらいは、サブマリーナノンデイトと同じ価格というのがクロノタイムの相場なのです。

しかし、クロノタイム7916095年頃でも新品で販売されていたのに最近は“アンティーク”という扱い

同じく95年の5桁リファレンスのロレックスはサブマリーナを含めてまだまだアンティーク扱いとはなっていません。

クロノタイムがアンティーク扱いされる理由の1つは今のチュードルと雰囲気がかなり異なるからでしょう。

今のチュードルのモデルにはロレックスと共通するパーツが使われなくなっているため、希少性の上でも79160は人気が出やすい傾向なのです。

さらに、文字盤など一部交換パーツの供給も無くなっている傾向で、メンテンスに工夫が必要という点もアンティークな要素の1つでしょう。

よってこのクロノタイムコアな時計ファン向けのマニアックな1本として、今後も今の水準の相場が続くと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -