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現在相場考察

それなりに上昇している様子、GMTマスター2 126719BLRO

2025年10月30日更新
ロレックスのGMTマスター2126719BLROについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2025年5月の安値と2025年10月の安値を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は28万100円の値上がりだった。

GMTマスター2 126719BLROについての考察(2025年10月)

従来、ロレックススポーツ系の豪華素材は、イエローゴールドのみといった傾向がありましたが、2004年にデイトナのブレスレットモデルにWGが登場してから、順次“YG以外の豪華素材モデル”が追加されていった経緯があります。

2008年には、デイトナにRGモデル、サブマリーナーにWGモデルが初投入され、2010年代にはさらにそういったモデルの展開が拡大されていきました。

当初WGは、YGよりもだいぶ高く評価されていたのですが、2010年代後半頃になるとYGと相場が逆転。

今では、最も安価なK18がWGとなってしまっている様子があります。

しかしながら、そういったWGモデルでも、GMTマスター2のWGモデルについては「青赤ベゼル」ということもあって、以前から高値(他モデルのWGよりも)という印象があります。

けれども、そんなGMTマスター2のWGモデルをもってしても、近頃は他のWGモデルと同じように「最も安価なK18」となっている傾向があり、現行モデルも例外ではないといえます。

特に今年5月頃において126719BLROは、安価な状態となっており、一歩間違うと500万円割れしてしまうのでは、といえた様子でした。

その際、126719BLROは約519万円となっていたのですが、それは「当時の5桁K18モデルよりも安価」という状態だったのです。

近頃といえば、5桁世代が上昇するという様子があるものの、さすがに同じ素材同士で比較した場合、「現行よりも5桁が高値」となることは珍しいといえます。

それが、5月時点でGMTマスター2においては、126719BLROよりも16718のほうが高値となっていたわけですから、やはりWGはあまり元気がないという印象だったといえます。

そんな126719BLROですが、それから今にかけて、それなりに上昇している様子があります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2025年5月
の安値
2025年10月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
126719BLRO
中古 0年
5ヶ月
¥5,199,000 ¥5,479,100 280,100 105.39%

126719BLROの現在水準は約547万円となっているのですが、こういった価格は、現行世代のK18モデルとしては及第点といえる印象です。

ですから、126719BLROは「現行としては特に安価」という印象だった今年5月時点の状況を脱したといえるわけですが、それと同時に、現在では5桁のK18モデル、すなわち16718よりも高値となっています。

5月時点で16718は528万円だったのに対し、現行の126719BLROは約519万円。

それが今では、16718が498万円である一方、126719BLROは約547万円と、現行のほうが高値となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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