従来、ロレックススポーツ系の豪華素材は、イエローゴールドのみといった傾向がありましたが、2004年にデイトナのブレスレットモデルにWGが登場してから、順次“YG以外の豪華素材モデル”が追加されていった経緯があります。
2008年には、デイトナにRGモデル、サブマリーナーにWGモデルが初投入され、2010年代にはさらにそういったモデルの展開が拡大されていきました。
当初WGは、YGよりもだいぶ高く評価されていたのですが、2010年代後半頃になるとYGと相場が逆転。
今では、最も安価なK18がWGとなってしまっている様子があります。
しかしながら、そういったWGモデルでも、GMTマスター2のWGモデルについては「青赤ベゼル」ということもあって、以前から高値(他モデルのWGよりも)という印象があります。
けれども、そんなGMTマスター2のWGモデルをもってしても、近頃は他のWGモデルと同じように「最も安価なK18」となっている傾向があり、現行モデルも例外ではないといえます。
特に今年5月頃において126719BLROは、安価な状態となっており、一歩間違うと500万円割れしてしまうのでは、といえた様子でした。
その際、126719BLROは約519万円となっていたのですが、それは「当時の5桁K18モデルよりも安価」という状態だったのです。
近頃といえば、5桁世代が上昇するという様子があるものの、さすがに同じ素材同士で比較した場合、「現行よりも5桁が高値」となることは珍しいといえます。
それが、5月時点でGMTマスター2においては、126719BLROよりも16718のほうが高値となっていたわけですから、やはりWGはあまり元気がないという印象だったといえます。
そんな126719BLROですが、それから今にかけて、それなりに上昇している様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年5月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
GMTマスター2 126719BLRO |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥5,199,000 | ¥5,479,100 | 280,100 | 105.39% |
126719BLROの現在水準は約547万円となっているのですが、こういった価格は、現行世代のK18モデルとしては及第点といえる印象です。
ですから、126719BLROは「現行としては特に安価」という印象だった今年5月時点の状況を脱したといえるわけですが、それと同時に、現在では5桁のK18モデル、すなわち16718よりも高値となっています。
5月時点で16718は528万円だったのに対し、現行の126719BLROは約519万円。
それが今では、16718が498万円である一方、126719BLROは約547万円と、現行のほうが高値となっているのです。