2021年から各モデルで上昇事例が目立っているカルティエですが、時が経つにつれ、値動きするモデルが増えていった経緯があります。
最初に反応していたのは、パシャCなど、1990年代後半頃に人気だったモデルでしたが、後にはロードスターなども上昇。
ロードスターは、2002年に男性向けのカルティエというコンセプトで登場したモデルですが、廃盤となって時間が経っているため、決して知名度が高いモデルとはいえません。
ロードスターの初期世代は20万円台前半という水準から変化しない傾向があったわけですが、そういったハンディを押しのけて、2023年から値動きするように変化。現在では40万円前後といった水準に達しています。
しかし、そういったカルティエにおいて、反応が鈍いモデルも存在。
その代表格が「パシャ42mm」だといえます。
パシャ42mmは、パシャシリーズのフラッグシップモデルとして、2005年に出たモデル。パシャ38mmの後継といった存在です。
パシャ38mmについては、2022年時点で上昇となっていたわけですが、不思議とパシャ42mmはあまり反応しません。
今年4月にSSブレスレットモデルが『約45万円⇒約51万円』という変化をしたものの、現在では再び45万円前後という水準に戻ってしまっている状態です。
パシャ38mmしかり、CPCPしかり、カルティエの上級モデルは味わい深いといえるため、市場では人気となりやすいはずなのですが、なぜかパシャ42mmは高級モデルであるにも関わらず、他のカルティエほど目立った上昇事例がこれまでなかったのです。
しかし今、そんなパシャ42mmにおいて、K18モデルが久々に目立った値動きとなっている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年3月 の安値 |
2025年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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カルティエ
パシャ42mm W3019351 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,320,000 | ¥1,580,000 | 260,000 | 119.70% |
このピンクゴールド(革ストラップ)モデルであるW3019351は、2024年3月時点で132万円だったのが、現在では158万円。
2024年時点の記事では「そこまで伸びていない」と記載したのですが、なぜかというと2018年から“5年11ヶ月という期間で24万円の上昇”だったからです。
それに対して今回は、“1年8ヶ月で26万円の上昇”。
このW3019351の今回の例をもって、ようやくパシャ42mmでも動くモデルが現れたといえるでしょう。