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現在相場考察

90万円台となっている、デイトジャスト16234G銀文字盤

2025年11月12日更新
ロレックスのデイトジャスト16234Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年11月の安値と2025年11月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は11万6000円の値上がりだった。

デイトジャスト 16234G 銀文字盤についての考察(2025年11月)

ここ1年2年において、5桁デイトジャストが目立った上昇となっている様子がありますが、今回はダイヤ文字盤についてお伝えしたいと思います。

5桁世代のメンズサイズデイトジャストといえば、YGコンビとWGコンビ(WGはベゼル部分のみK18)が売れ筋だったといえますが、WGコンビのダイヤ文字盤モデルである16234Gは今、かなり高くなっている様子があるのです。

1年前時点で、16234G(銀文字盤)は85万円となっていたのですが、その時点で“通常文字盤と比較すると、かなり高値”といった印象でした。

ダイヤ文字盤が高くて当たり前と思われるかもしれませんが、リファレンス末尾が「G」といったドットダイヤの場合、通常文字盤との差が“ほぼ無い”事例が珍しくありません。

例えばデイトナの場合、16528と16528Gとで差がほぼ無かったり、逆に通常文字盤のほうが高値といった場合があります。また、デイデイトでも18238と18238Aとで18238Aのほうが安価となっている場合もあるなど、ダイヤ文字盤は通常文字盤と同じような相場となっている傾向が多い印象があります。

ちなみに、ドットダイヤでも6桁前期のエアキングのように、ダイヤ文字盤に対して「希少性」や「意外性」がある場合は高値となるケースがあります。

しかしながら、デイトジャストの場合、ダイヤ文字盤は“当たり前にラインナップされている”といった感覚があり、意外性はありません。

実際、5桁デイトジャストでもYGコンビである16233については、ダイヤ文字盤と通常文字盤が“ほぼ同じ相場”になっているといえます。

それがWGコンビである16234系の場合、不思議とダイヤ文字盤が評価されている傾向があり、16234Gは1年前時点で、YGコンビである16233Gの現在水準を「超えていた」のです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年11月
の安値
2025年11月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
16234G
銀文字盤
中古 1年
0ヶ月
¥850,000 ¥966,000 116,000 113.65%

そして、それから1年後の今、16234Gは約96万円となっており、依然として伸びている状態です。

2024年11月時点で16234Gは85万円だったわけですが、それは2025年現在の16233Gと同水準。

そして、そこから16234Gはさらに11万円程度値上がりした結果、現在水準は90万円台となっているわけで、5桁世代のコンビデイトジャストとしては抜きん出て高値となっているのです。

通常文字盤の場合、16233(YG)と16234(WG)とでは、16233のほうが高値となっている傾向がある一方、ダイヤ文字盤となると16234Gがずば抜けて高値となるのは興味深い現象だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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