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現在相場考察

過去最高値を大きく更新した、アクアノート5065/1A

2025年11月27日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2025年9月の安値と2025年11月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は108万2000円の値上がりだった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2025年11月)

このところ、ロレックス5桁世代に相当するノーチラスやアクアノートの値動きが勢いある状況が見られます。

ノーチラスの3800/1A系においては、白文字盤と青文字盤が1000万円を超えており、かなり高くなっているといった印象があります。

そして、アクアノートの第1世代でもそういった印象は同様で、特にラージのブレスレットモデルである5065/1Aが伸びている様子があるのです。

前回、記事で5065/1Aを取り上げたのは2ヶ月前ですが、その時点で720万円に達していました。

そして、それから今にかけても5065/1Aの勢いは強く、現在水準はなんと約828万円となっている様子があるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2025年9月
の安値
2025年11月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065/1A
中古 0年
2ヶ月
¥7,200,000 ¥8,282,000 1,082,000 115.03%

なお、筆者は2002年春にこの5065/1Aを62万円で購入したため、思い入れが強いモデルとして、ずっと値動きを追っているのですが、これまで最も高値をつけていたのは2022年5月の約741万円でした。

それに対して現在水準は約828万円ですから、これまでの過去最高値に対して約82万円のプラスといったところ。

明らかに「過去最高値を大きく更新した」といえる状態であります。

ノーチラスの3800/1Aといい、第1世代のアクアノートといい、現行当時は「注目度が弱かった」傾向があります。

ただ、そういったモデルは2025年の今の感覚からして、“ユーザーに媚びていない独特さ”のような個性が際立っているように見え、以前にも増して魅力的に感じます。

世代は異なるものの、どことなく5065/1Aに対してはロレックス4桁世代のような“独特さ”があるように見え、そのようなことも評価の高さに寄与しているかもしれません。

2002年に62万円で購入することができた5065/1Aは、それから23年の時を経て、ついに800万円台にまで伸びたというのは凄いことだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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