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現在相場考察

1930万円になっている、ノーチラス5800/1A-001

2025年12月2日更新
パテックフィリップのノーチラス5800/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年9月の安値と2025年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は450万円の値上がりだった。

ノーチラス 5800/1A-001についての考察(2025年12月)

2006年にノーチラスは、3800から5711へと世代交代しましたが、その時期、3つのレアモデルが登場しています。

1つがWG3針モデルの3711/1G-001、もう1つが初コンプリケーションモデルの3712/1A-001、そして3つ目がこの5800/1A-001であります。

5800/1A-001は、3800/1Aと同じ33mmサイズの3針モデルなのですが、5711と同じ世代のモデルということもあって“裏スケ仕様”となっています。

そして、5800/1A-001は、裏スケ仕様でありながら「2ピース構造」が採用されており、ノーチラスの機能面での象徴を継承している、という点が時計ファン目線ではたまらないといえます。

5800/1A-001含め、これらノーチラスのレアモデルは、いずれも限定モデルとして出されたわけではないのですが、生産年の短さや個体数の少なさから、あまり中古市場に出ない傾向があります。

そのため5800/1A-001は、同じ世代の5711/1A-001よりも高値となっていた経緯があるのですが、2017年から5711/1Aが急激に伸びるようになった後は、5711/1A青文字盤よりも安価な立ち位置になっていました。

そんな5800/1A-001ですが、現在相場を見ると、久々に伸びている様子。

近頃といえば、5711/1A含め、ノーチラスが全体的に上昇している印象がありますが、5800/1A-001は特に伸びているといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年9月
の安値
2025年12月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5800/1A-001
中古 1年
3ヶ月
¥14,800,000 ¥19,300,000 4,500,000 130.41%

5800/1A-001は、2024年9月時点で1480万円だったのですが、現在では1930万円。

なお、現在5711/1Aはいずれも在庫がない状態となっているものの、数日前まで5711/1A-010が1700万円台で購入可能となっていました。

それに対して5800/1A-001は、1900万円台ですから「久々に5711/1Aよりも高値」だといえます。

ちなみに、ノーチラスといえば2022年3月といった時期がこれまで最も高値、といった傾向がありますが、その時期における5800/1A-001水準は2080万円でした。

その後、値下がりした結果、5800/1A-001は2024年9月時点で1480万円となっていたわけですが、それが今では1930万円にまで上昇しています。

その結果、5800/1A-001はピーク時に対して150万円といったところにまで回復。5800/1A-001は2022年春水準にまでかなり迫っているといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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