2006年にノーチラスは、3800から5711へと世代交代しましたが、その時期、3つのレアモデルが登場しています。
1つがWG3針モデルの3711/1G-001、もう1つが初コンプリケーションモデルの3712/1A-001、そして3つ目がこの5800/1A-001であります。
5800/1A-001は、3800/1Aと同じ33mmサイズの3針モデルなのですが、5711と同じ世代のモデルということもあって“裏スケ仕様”となっています。
そして、5800/1A-001は、裏スケ仕様でありながら「2ピース構造」が採用されており、ノーチラスの機能面での象徴を継承している、という点が時計ファン目線ではたまらないといえます。
5800/1A-001含め、これらノーチラスのレアモデルは、いずれも限定モデルとして出されたわけではないのですが、生産年の短さや個体数の少なさから、あまり中古市場に出ない傾向があります。
そのため5800/1A-001は、同じ世代の5711/1A-001よりも高値となっていた経緯があるのですが、2017年から5711/1Aが急激に伸びるようになった後は、5711/1A青文字盤よりも安価な立ち位置になっていました。
そんな5800/1A-001ですが、現在相場を見ると、久々に伸びている様子。
近頃といえば、5711/1A含め、ノーチラスが全体的に上昇している印象がありますが、5800/1A-001は特に伸びているといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年9月 の安値 |
2025年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
ノーチラス 5800/1A-001 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥14,800,000 | ¥19,300,000 | 4,500,000 | 130.41% |
5800/1A-001は、2024年9月時点で1480万円だったのですが、現在では1930万円。
なお、現在5711/1Aはいずれも在庫がない状態となっているものの、数日前まで5711/1A-010が1700万円台で購入可能となっていました。
それに対して5800/1A-001は、1900万円台ですから「久々に5711/1Aよりも高値」だといえます。
ちなみに、ノーチラスといえば2022年3月といった時期がこれまで最も高値、といった傾向がありますが、その時期における5800/1A-001水準は2080万円でした。
その後、値下がりした結果、5800/1A-001は2024年9月時点で1480万円となっていたわけですが、それが今では1930万円にまで上昇しています。
その結果、5800/1A-001はピーク時に対して150万円といったところにまで回復。5800/1A-001は2022年春水準にまでかなり迫っているといえます。