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現在相場考察

45万円程度で購入可能、クロノタイム79280タイガー黒文字盤

2025年12月18日更新
チューダーのクロノタイム79280について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年5月の安値と2025年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年7ヶ月での変動は12万円の値下がりだった。

クロノタイム 79280 タイガー 黒文字盤 アラビア数字 5連ブレスレット についての考察(2025年12月)

このところ、従来から値動きしている印象があるスポーツモデルが、久々に上昇といった動きがあります。

しかしながら、チューダーのクロノタイムについてはそれらとは逆に値下がりが見られる様子。

クロノタイムには、様々な世代がありますが、ざっくり分けるならば、[A]1980年代頃まで、[B]1998年頃まで、[C]2002年頃に生産終了となるまで、これら3つの世代があるといえます。

ここでは、あえてこれらをA、B、C世代とします。

A世代の特徴はロレックス4桁に見られるようなクラシカルな雰囲気。モンテカルロにも近い見た目で、あまり市場に出てこない傾向があり、相場は最も高値だといえます。

B世代は、いわゆる「クロノタイムといったこれ!」という印象で、5桁ロレックスに近い見た目と、ロレックスパーツが使われているという点。相場は以前から「高い」といった印象があります。

C世代は、当時のロレックスではご法度といえる要素が積極的に採用されており、カラフルな文字盤や5連ブレスレットの採用が特徴的。タイガーウッズとのコラボで「タイガー」と文字盤に表記されています。

2019年頃まで、最も安価なのはC世代といった傾向があったのですが、徐々にC世代は上昇。その一方で、B世代はあまり値動きしなかったため、C世代の相場がB世代に追いつくといった傾向が見られました。

特に、C世代のカラフルな文字盤、例えば緑や赤、黄色といった文字盤が特に評価され、それらは現在でもB世代並に高値となっている様子があります。

しかし今、そんなC世代の黒文字盤については下落傾向が見られ、79280の『アラビア数字の黒文字盤、5連ブレスレット(以下79280黒文字盤とする)』という条件のモデルは、45万円程度で購入可能となってしまっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年5月
の安値
2025年12月
の安値
変動額 残価率
チューダー
クロノタイム
79280
タイガー
黒文字盤
アラビア数字
5連ブレスレット
中古 1年
7ヶ月
¥578,000 ¥458,000 -120,000 79.24%

この条件の79280黒文字盤は、C世代の上昇に伴って、2024年5月時点では約57万円という水準に達していました。

79280は、2016年頃において22万円程度といった水準だったため、結構な上昇と思われたのですが、実はこういった値動きはライバルともいえるスピードマスタームーンウォッチ(3570.50)に近かったといえます。

しかしながら、79280黒文字盤は値下がり状態となってしまい、現在40万円台といった状態。

また、今回取り上げた個体に限らず、ABランク以上が約47万円となっているため、79280黒文字盤には「分かりやすい下落」という印象があります。

一時は、ムーンウォッチ(3570.50)相場よりも高値となっていた79280黒文字盤ですが、今やムーンウォッチよりも10万円以上安価となってしまっています。

多くのスポーツモデルが上昇している今において、逆に値下がりしているクロノタイムの79280は、時計の内容からしてお得感が強い状態だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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