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2017年のバーゼルで久しぶりの復活、ロレックス赤シードゥエラー

人気の高いモデルはある時期において相対的に割高と感じても、その後の値上がり額がものすごい水準になるということがありますが、まさしくこの1665もその例です。

最近4桁リファレンスのロレックスはメンテナンスなどの課題もあり、価値が安定しない傾向もあるのですが、この赤シードに関しては、同じ条件下では相場は安定していると考えてよいでしょう。

今回比べた個体は、どちらの時期のモノも日本ロレックスにてメンテナンス見積済という条件。

オーバーホールはしていないものの、ロレックスが見積もりを出したということで本物証明が完了しているのです。

今年2017年に登場した新型“赤シード”は「SEA-DWELLER」の部分のみが赤文字ですが、アンティークのシードゥエラーはSUBMARINER2000の行まで赤文字という特徴があります。

赤文字部分が目立ってしまう今回の新型ですが、一番の特徴は、赤文字よりもサイクロップレンズの採用にあるかもしれません。

これまでシードゥエラーは高い防水性を実現させるためにサイクロップレンズが採用されたことはありませんでした。

よって、今回のモデルが初のサイクロップレンズ付きシードゥエラーとなるわけです。

赤文字部分が1行のみということやサイクロップレンズが採用されていることにより、見た目の印象は“赤シード”というより“赤サブ”に近い印象の新しいシードゥエラー

“赤サブ”でも“赤シード”でもかなり高い時計であることに違いはありませんが、新型の登場により4桁リファレンスの相場がどうなるか楽しみです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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