グランクラシックと同じ時期に作られたカラトラバを買おうと思った場合、現在100万円以上は確実といったところですが、これは80万円台で購入可能。
- ギョーシェ彫り
- 自社製ムーブメント
- スモールセコンド
- イエローゴールド
という基本的かつ古典的な内容でありながら、全体的にモダンな印象かつ、ヴァシュロンコンスタンタン独特の世界観を感じられるデザインはとても魅力的。
このモデルに限らず、2000年前後のリシュモングループの腕時計は魅力的なモノが多い印象で、かなり気合を入れて作られていたことが分かります。
しかし、その“気合”はコアな時計ファンには理解可能でも、広く一般的に伝わるまでには時間がかかります。
そして、そのことに気づいたリシュモングループは、分かりやすい時計を造るという方針に変わり、カルティエ、パネライの自社ムーブメント化や、ヴァシュロンコンスタンタンのジュネーブシール取得に力を入れたわけです。
けれども、そろそろ“分かりやすさ”よりこのマルタグランクラシックのような独特の世界観のある時計が注目される頃だと思うのです。
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