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ファット4、ビッグスイスと呼ばれたのは最近か、サブマリーナ16610LV

2011年頃は、前年の2010年にステンレスのサブマリーナデイトがフルモデルチェンジしたことに影響され、若干5桁リファレンスが高くなっていた時代です。

コンビである青サブ16613は、2007年頃まで中古が40万円前後という相場でしたが、リーマンショック後に30万円台前半まで下落。それが、2011年頃には30万円台後半から40万円近い相場にまで戻っていたのです。

16610LVのMark1が42万8000円という価格だったことは、今の常識を持ってみるとかなり「安い」と驚く現象です。ただ、その頃においてコンビモデルより高かった16610LVは見方によっては「割高」という印象にもなったのです。

16610LVの高騰

2011年頃まで、先程のようにMark1でも高い相場ではありませんでしたが、2012年頃より変化が生じます。

その頃より、やっと商品タイトルに「ファット4」や「ビッグスイス」と書かれるようになったのです。

そして、それら要素を備えるモデルが評価されるようになり、徐々に高値とへと変化。

その結果、かつて40万円台で売られていた16610LVの「ファット4、ビッグスイス」は、今では170万円以上という水準にまで上昇。2011年に購入できた場合、なんと130万円以上の値上がりを体験できたことになるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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