腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

価格が持ち直してきた、ブレゲアエロナバル3800/92/SW9

これはアエロナバルの兄弟モデルであるトランスアトランティックも同様。

両者のブレスレットモデルは、現在50万円以上出さないと買うことができない状態です。

アエロナバルといってもいくつか種類がありますが、最もメジャーなのがこのTypeXXというシリーズ。

このシリーズが登場したのは1995年のことで、かつてフランス軍用のパイロットウォッチとしてあったモデルの復刻バージョンにあたります。

ちなみにアエロナバルは、パイロットウォッチだから「空軍」かと思いきや、実は「海軍の航空隊」御用達のモデル。

2004年にはTypeXXIという新モデルが出たため、このモデルと世代交代したと勘違いされることが多いですが、実は今でもこの記事のモデルTypeXXは現行です。

そのため、現在でも新品で普通に売られており、その実勢価格は84万円程度といったところ。

新品価格を考慮すると現在の中古相場は、なんとなく納得できる額だと感じます。

しかし、それでもこの時計の内容を考えるともう少し相場が高くなってもおかしくないと感じます。

アエロナバルには、

  • ブレゲというブランド
  • パイロットウォッチ
  • フランス軍用御用達
  • フライバッククロノグラフ
  • 定価100万円以上
  • というかなり濃い内容が詰まっています。

    それだけでなく、見た目は誰からも好まれる格好良さ。

    さらに、ケース側面はブレゲの特徴である加工がなされており、高い所有満足感となりそうな仕掛けが多々あるのです。

    現在の中古相場を見ると安く感じますが、そもそも新品実勢価格が安すぎるため、新品と比較すると現在の中古相場が適正価格と感じてしまうのです。

    新品実勢価格が高くなるか、生産が終了されるなどすれば、現在相場がこの時計にとって安かったと感じることになるかと思います。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

    1 2
    - PR -