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かつて無い水準のプレミア価格、ノーチラス5711/1A-010

青文字盤のノーチラスが凄いのは、現行モデルである5711/1Aだけでなく、旧モデルの3800/1Aも値上がりしているという点。

2006年に出た5711/1Aは、リーマンショック後に安くなり、2011年には約140万円という相場。その後は相場が復活し、2015年の時点では約300万円という水準にまで値上がりしています。そして、2017年にはそこからさらに80万円ほど高くなり、2011年と比べて240万円も値上がりしているのです。

また、3800/1Aノーチラスが不人気だった時代に現行だったモデルであり、デイトナがプレミア価格だった2001年頃において、新品が90万円台で容易に手に入った存在です。その頃、中古はもっと安く60万円台で入手可能。それが今では230万円以上という水準であり、最も安い時期と比べて170万円程度高くなっているということになります。

3800/1Aの新品が100万円以下で売られていたため、新型といっても同じノーチラス5711/1Aが出た際は、200万円程度の新品価格に対してかなり高くなったという印象がありました。

しかし、値上がり額が大きいのは5711のほうであり、割高感を感じても結果的に値上がり額がより大きいという点は、なかなか興味深い現象だと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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