- ステンレスモデルが高い
- 現行モデルなのに店頭に在庫がない
- プレミア価格状態
といえば、長らくデイトナだけに見られる特徴でしたが、最近はサブマリーナやGMTマスター2でも同様の現象が起きています。
ただ、それらはプレミア価格状態ではありますが、高くても200万円程度という水準。
最近100万円の時計を買うという行為は、それほど珍しい現象でもないため、200万円ぐらいまでの時計において供給量を上回る需要があるというのは容易に理解可能な現象です。
しかし、今ノーチラスではもっと凄い現象が起こっており、約300万円の定価に対して中古が380万円以上というプレミア価格な現象が起きているのです。
380万円というような高価格帯の場合、需要が一定ではない場合もあるため、一旦値上がりしても安い個体が出てくるということもあります。
けれども青文字盤のノーチラス、5711/1A-010の場合、その現象は起こっておらず、きちんとした値上がり状態であるのです。
そして、2017年4月と比べても5万円程度値上がり状態というように、今でもじわじわと値上がりしている時計なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-010 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥3,790,400 | ¥3,841,750 | 51,350 | 101.35% |
青文字盤のノーチラスが凄いのは、現行モデルである5711/1Aだけでなく、旧モデルの3800/1Aも値上がりしているという点。
2006年に出た5711/1Aは、リーマンショック後に安くなり、2011年には約140万円という相場。その後は相場が復活し、2015年の時点では約300万円という水準にまで値上がりしています。そして、2017年にはそこからさらに80万円ほど高くなり、2011年と比べて240万円も値上がりしているのです。
また、3800/1Aはノーチラスが不人気だった時代に現行だったモデルであり、デイトナがプレミア価格だった2001年頃において、新品が90万円台で容易に手に入った存在です。その頃、中古はもっと安く60万円台で入手可能。それが今では230万円以上という水準であり、最も安い時期と比べて170万円程度高くなっているということになります。
3800/1Aの新品が100万円以下で売られていたため、新型といっても同じノーチラスの5711/1Aが出た際は、200万円程度の新品価格に対してかなり高くなったという印象がありました。
しかし、値上がり額が大きいのは5711のほうであり、割高感を感じても結果的に値上がり額がより大きいという点は、なかなか興味深い現象だと感じます。