白文字盤のノーチラスという存在は、3800/1Aの時代からあるため、特に珍しいといった印象がないかもしれません。
けれども、現行モデルの白文字盤がデビューしたのは2012年。5711/1A青文字盤が出たのが2006年ですから、かなり遅れて追加されているのです。
また、3800/1A時代の白文字盤も数が少ないといった印象があり、特に2000年代においては、当時流通の多かった黒文字盤、テーマカラーの青文字盤に対して、最も数が少ないといった傾向があったといえます。
そういった意味では、白文字盤のノーチラスには、実はレアという側面もあり、特に近年の白文字盤人気を考慮するとかなりな評価となっても不思議ではないといえたわけです。
しかし、そんな白文字盤ノーチラスはあまり評価されることなく、3800/1Aも5711/1Aも、他の文字盤色に対して安い価格序列に位置するといった現象がみられます。
特に5711/1Aに関してはそういった印象がより強く、青文字盤が目立って上昇する一方であまり値動きしないといった様子を見せていた時期があったほどなのです。
5711/1Aといえば、青文字盤が2018年には500万円台となっていました。その一方で、2018年1月時点での白文字盤は358万円という水準だったのです。その時期、5711/1Aは500万円台という印象がすでにありましたが、意外にも白文字盤は350万円程度で購入可能だったわけです。
ただその後は、4月に438万円、9月に約476万円という水準に変化。
値動きしたとはいえ、とっくに500万円台後半となっていた青文字盤と比べると400万円台にとどまっていたため、長らく白文字盤は400万円台といった印象があったように感じました。ですから、青文字盤と白文字盤の差は100万円以上あったということになります。
ただ、2018年9月以降、白文字盤は数が一気に少なくなり、しばらく姿を見せなくなったのです。
次に姿を見せた際には、その水準は随分と変化。それは2019年2月のことだったのですが、その際の水準はなんと約570万円という状況。当時、青文字盤はしばらく目立った動きをしてなかったため、青文字盤と白文字盤の差は18万円程度となっていました。
そして、その頃から5711/1Aは白文字盤、青文字盤両者ともかなり目立った上昇となっていきました。
白文字盤は6月に685万円、7月に758万円となり、数ヶ月といった期間で100万円近い値動きを2回したのです。
けれども、その後は2019年夏の値下がりトレンドに伴い、下落傾向へと転じます。
11月に5711/1A-011は648万円となっていたのですが、これは6月と比べて37万円の値下がりでした。
その後、特に目立った値動きを見せず、長らく600万円台といった印象があった5711/1A-011。
しかし、今回の新型コロナによる下落トレンドで、再び下落傾向となっているのです。
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パテックフィリップノーチラス5711/1A-011の価格比較
時計名 | 状態 | 2019年11月の安値 | 期間 | 2020年4月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | ¥6,480,000 | 0年 5ヶ月 |
¥5,999,800 | -480,200 | 92.59% |