ヨットマスター2の中で、唯一“相場が高い”という印象だった116688。
このYGモデルは、同じK18のWGが450万円前後となっていた際に600万円以上といった価格帯に位置していました。
WGが同世代のK18スポーツモデルと比較して安価だった一方で、YGについては真逆。レガッタクロノグラフ搭載モデルらしく、他の同世代YGスポーツモデルよりも高値だったわけです。
そんな116688ですが、今年3月になるとそういった状態に陰りが見え始めます。
3月時点で588万円に下落し、600万円割れとなってしまったのです。
ただ、その時点では他のYGスポーツモデルと比較して「同水準、もしくは若干高値」という立ち位置。値下がりしていたものの、「116688の相対的な立ち位置」はあまり変わらなかったといえます。
さて、3月から現在にかけて116688はどうなっているかというと、“さらなる下落”といった様子。
この半年間で、ちょうど60万円の下落となっているわけですが、この値動きをした結果、116688は528万円となってしまっている状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2025年3月 の安値 |
2025年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
ヨットマスター2 116688 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥5,880,000 | ¥5,280,000 | -600,000 | 89.80% |
長らく600万円以上といった水準が続いていた116688が、520万円台に下がったというのは「結構安くなった」という印象になります。
では、現在他の同世代YGモデルがどうなっているかというと、以下の通り。
116618LBと116528には、1つだけ安価な個体が含まれていますが、2番目に安価な個体をもってしても、以前と比べて値下がりしている印象があります。
116688が600万円以上となっていた際、サブマリーナーの116618LBは560万円前後といった感覚だったわけですが、今では116688が528万円、116618LBが約489万円といったところ。
今回、116688は520万円台に下がっていたため、「相対的な立ち位置が変化した」と思ったのですが、他のYGスポーツモデルも下落しているため、立ち位置は結果的に“そこまで変化なし”となったといえます。
もちろん、GMTマスター2の116718LNと序列が逆転している、などといった部分はあるのですが、筆者の感覚からすると、「意外にも立ち位置が変わっていない」と思うのです。