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現在相場考察

約3年半ぶりの1000万円超え、アクアノート5167/1A-001

2025年12月9日更新
パテックフィリップのアクアノート5167/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2025年7月の安値と2025年12月の安値を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は131万円の値上がりだった。

アクアノート 5167/1A-001についての考察(2025年12月)

10月頃から、約3年ぶりに“人気モデル”といったキャラクターの腕時計が目立った上昇となっている傾向があります。

今回お伝えするアクアノートの5167/1A-001は、2022年春に1000万円を突破してから、3年以上に渡って「1000万円割れ」となっていたのですが、2025年12月の今、久々に1000万円以上となっている様子が見られます。

本記事で参考とした中古腕時計

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【栄】パテックフィリップ アクアノート 5167/1A-001 グレー 腕時計 SS ラバーベルト付き 自動巻き メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2025年7月
の安値
2025年12月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5167/1A-001
中古 0年
5ヶ月
¥9,250,000 ¥10,560,000 1,310,000 114.16%

5167/1A-001は、今年生産終了となりましたが、「生産終了」という情報が流れた後も相場はほぼ変わらず。

パテックフィリップは、毎年2月に生産終了リストが出回るため、5167/1A-001の生産終了は2月に発覚していたのですが、3月時点で5167/1A-001は、5167A-001(生産終了とはなっていない)よりも安価な状態でした。

5167/1A-001はブレスレットモデルである一方、5167A-001はラバーベルトモデル。かつての中古相場や、定価といった観点では、ブレスレットの5167/1A-001のほうが高値なのですが、このところはラバーベルトモデルのほうが人気という傾向があります。

そのため、5167A-001のほうが高値という状態は、ここ1年2年ぐらいの間において珍しくなかったのですが、「生産終了」となった後も5167/1A-001のほうが安価というのは、意外だったといえます。

そんな5167/1A-001ですが、7月になるとようやく相場が動き出すようになります。

生産終了発覚直後後において、5167/1A-001は861万円となっていたのですが、今年7月時点では925万円に上昇。

そして今、5167/1A-001は1056万円にまで達し、“約3年半ぶりの1000万円超え”となっているわけです。

この5ヶ月間での変動額は131万円と、100万円を上回る上昇となっているため、5167/1A-001もまた他の“人気SSスポーツモデル”同様、今の時期において派手な変動をした事例の1つだといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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