なぜGMTマスター2の値上がりインパクトが弱いのかというと、単に他のロレックスが安かった時期にものすごく高かったからです。
5桁リファレンスのGMTマスター2は2007年に生産終了した後、一気に人気が高まり高値傾向となりました。
そのGMTマスター2の中でも、
というこの16713RGは、かなりの希少性を備えたモデルとして高値で取引されたのだと思います。
特にGMTマスターの場合、2007年から2013年までは、色付きベゼルを選択することができませんでした。
色付きベゼルというとGMTマスター最大の特徴。一時はその特徴が“不人気要素”となりましたが、いざ色付きベゼルが生産終了になってみると、それに対して価値を見出した人が多かったのです。
そして、その色付きベゼルのコンビバージョンも人気モデルとなり、かつて30万円台前半で売られていた16713は今では70万円台です。
現在、サブマリーナ(SG)とGMTマスター2(RG)の現在相場は90万円台とどちらも共通です。
では、より希少な“RG”がそんなに値上がりしなかったのかというと、今となっては希少すぎて注目度が下がったのだと思います。
つまり、コンビでサファイア文字盤というRGは希少ではありますが、116710BLNRのようにインパクトの強いGMTマスターが多々ある中で埋もれてしまっているのだと予測します。
また、現在の90万円台という相場は、ぱっと見た感じ、時計本体の見た目や他のロレックス価格と相対的に比較すると妥当だと納得してしまいます。
しかし、過去相場を見ると実はサブマリーナのSGモデルよりも高いのです。
よって現在、5桁モデルでしか選択することのできないコンビ+豪華ダイヤ仕様を選択するならサブマリーナよりGMTマスターがお得です。
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