腕時計投資新聞

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若干の値上がり、ミルガウス白文字盤

2007年に登場したミルガウスは、

通常クリスタルの116400が、

  • 白文字盤
  • 黒文字盤

グリーンクリスタルの116400GV

  • 黒文字盤

という3本がラインナップされました。

しかし、通常クリスタルの黒文字盤とGVの黒文字盤のキャラクターが被っているため、黒文字盤は生産開始から5年程度で生産終了。

同じように見える黒文字盤でも、116400とGVとの間には369部分のバーインデックスの色、5から60までの秒数表記の有無という差があるのですが、ひと目見た感じではガラスの色しか違いが無いように見えたのです。

そして黒文字盤が生産終了となった後、GVには青文字盤が新登場。

白文字盤も昨年頃公式ホームページから消え、生産終了となった模様です。

今ではミルガウス=緑クリスタル、という分かりやすいアイデンティティとなっているため、白文字盤の生産終了は理にかなっていると思います。

しかし、スポーツ系として選択肢の少ないが白文字盤という存在が消えたのは、注目すべきポイントだと思います。

現在スポーツロレックスにおいて白文字盤を選択したい場合、デイトナ、エクスプローラ2、ヨットマスター2という選択肢になるのですが、エクスプローラ2を除くと100万円以上する高価格モデルしかありません。

さらに、116500LNとなったデイトナは史上初めて白文字盤のほうが人気となったモデル。今では116520もそれに影響され、白文字盤の相場のほうが高くなっています。

すると、50万円前後という額で買える白文字盤ロレックスという存在に対する印象はより“ありがたく”も感じます。

最近「白文字盤」という存在が高くなっているという点、そして選択肢が限られる点から、白文字盤のミルガウスは興味深い存在です。

とはいえ、黒文字盤も1019に似ているという見た目や、唯一5から60までの秒数表記がない文字盤デザイン、そして早期の生産終了という点から興味深いのは同じ。

そして、かつて180万円という超プレミア価格かつ過去相場との比較で値上がり額が弱い黒文字盤の116400GVも気になるのは同様です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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