かつて白文字盤より黒文字盤のほうが高かったエクスプローラ2ですが、2017年より白文字盤のほうが高くなるという傾向です。そのため、黒文字盤の約45万円という価格はエクスプローラ2における最安値。ちなみに、それより安い物がありますが、訳あり個体であるため、通常個体の最安値は現在45万円という数値なのです。
エクスプローラ2にはいくつかの年式がありますが、ここ何年かはルーレット以前のモデルについては、それほど相場が変わらない印象です。
エクスプローラ2が生産された時期は、ロレックス全体の仕様変更が多い時期だったため、それにともなってエクスプローラ2にも様々な仕様が存在。
95年以前のモデルが前期モデルに当たり、その年式の特徴としてシングルロック、トリチウムという要素があります。
この前期モデルは、ロレックスブームだった2000年頃においてあまり人気がなかったのですが、最近では「初期モデル」に魅力を見出す人が増えている様子。
そして、95年頃にダブルロック仕様となり、U番(98年)の途中に発光塗料がルミノバ化され文字盤の表記が「SWISS」となります。
この頃の仕様が、ロレックスブーム時は現行モデルとして扱われた「近代的な仕様」だったのですが、最近では安く売られている個体はこのあたりの年式という傾向があります。
2000年のP番からは「SWISS」表記が「SWISS MADE」となり、ブレスレットの付け根部分のフラッシュフィット中央部分が一体型。2003年にはケース横の穴がなくなるという変更がありました。
2007年頃からの仕様が「最終モデル」となり、ムーブメント変更とルーレット化という大きな変更がなされています。
これら変更は、エクスプローラ2に限ったことではなく、GMTマスターやエクスプローラ1など他のスポーツロレックスでも実施されていた内容です。
ただ、2007年頃の変更点にはルーレット化という分かりやすい差という点と、ムーブメントが新しくなるという差があるため、この年式は現在もっとも評価されています。
特にムーブメントの変更は、かつてリファレンスを変更するほどの差だったという歴史的背景や、同じムーブメントの変更がなされたGMTマスター2が超高価格状態であるという点を考慮すると、かなり人気となる要素です。
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