このPAM00108については興味深い点がいくつか存在。
1つは、今でもルミノールクロノの最高値(ステンレスモデル)であるという点。
ルミノールクロノは人気のある腕時計という存在ですが、その中心となる価格帯は100万円前後という水準です。
デイトナ16520が200万円以上という相場となった今、同じエルプリ搭載のルミノールクロノが約160万円というのは自然ともとれます。けれども、16520が約120万円だった時代においてもPAM00108は160万円代後半で、そこから値下がり状態でもあるのです。
2つ目の興味深い点は、値下がり状態でも150万円以上という価格帯である点。
値下がり状態となる場合、他のルミノールクロノの相場に近づいてもおかしくありませんが、現在の状況でもルミノールクロノ(72番や52番など)に対して50万円以上の価格差がある状況です。
3つ目に興味深いのは、実は売れているという点。
この記事とほぼ同じ価格の個体が2本あったのですが、両方とも最近売れてしまいました。
ですから、160万円前後という相場だとこの時計の需要は高いともいえるわけです。
以上の点を考慮すると、PAM00108は値下がり状態でも高価格というように、人気なのか不人気なのか分かりづらい時計ですが、実はきちんとした需要のある時計なのです。
そして、PAM00108の事例からルミノールクロノ全体に関して感じるのは、他のモデルとAMGモデルとの価格差がかなりあるため、72番や52番などがAMGモデルの価格にもう少し近づいても良いのではないか点です。
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