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現在相場考察

評価が高い、カルティエ「タンクアメリカン」(YG,LM,革ベルト)

2016年3月6日更新
カルティエのタンクアメリカンについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2008年12月の最安値(ヤフオク)と2016年3月の参考価格(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年3ヶ月での変動は33万8000円の値上がりだった。

タンクアメリカン LMについての考察(2016年3月)

カルティエといえば今も昔も定番の高級腕時計。丸型の定番がパシャならば、角形はタンクシリーズが王道です。ただし、タンクといっても種類は様々。街中でよく見かけるのはステンレス中心モデルの「タンクフランセーズ」。それに対して「タンクアメリカン」は、ちょっとマニアックな金無垢の高級モデルです。

カルティエ タンク(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2008年12月
の最安値(ヤフオク)
2016年3月
の参考価格(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
タンクアメリカン
LM
中古 7年
3ヶ月
¥418,000 ¥756,000 338,000 180.86%

昔から有名時計ショップでもあまり見かけることが少ないレア時計

先日紹介した「タンクディヴァン」とほぼ同じであろう金の含有量でありながらこちらのほうがだいぶ高値です。

しかもタンクディヴァンは2002年に出た比較的新しいモデル。

こちらのタンクアメリカンはそれより10年以上前からあるのに高値とは。

よくあるカルティエの時計と同じく、年式によって若干の仕様変更があります。

例えばデビュー時のモデルは自動巻でも秒針がなかったり、かつてクオーツ(ピアジェ製)だったクロノグラフは最近機械式(裏スケ)になったりと様々なモデルが存在。

さらに、SM(女性用)MM(ボーイズ)LM(メンズ)とサイズも豊富。
(XLもあります)

それらにクオーツと自動巻が含まれており、品番も様々。

分かりやすい見た目としては、

・革ベルト
・金無垢ブレスレット


という差があります。

投資用としてはLMの自動巻を見ておけば良いでしょう。

革ベルトかブレスか、についてはブレスが割安の場合はブレスを選んだ方が良いと思います。

このモデルでもっとも有名な組み合わせは、

『ホワイトゴールドLM 3針 自動巻』


でしょう。

たしか99年のブルータスによるとトムハンクス愛用腕時計だったと思います。

なお、近頃は流通が減っている模様。

かつて探すのに苦労しなかった、クオーツのクロノグラフは見つからなくなりました。

近年、金無垢モデルでも革ベルトだと50万円前後というカルティエブルガリの時計が存在する中、70万円台というのはすごいです。

カルティエ人気が新品・中古を問わず下火になったと噂される昨今、カルティエの中で最も人気がある時計と言っても良いかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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