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現在相場考察

カルティエらしさという魅力、サントス100 W20073X8

2017年12月13日更新
カルティエのサントス100W20073X8について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年3月の安値(楽天)と2017年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は3万2400円の値上がりだった。

サントス100 W20073X8についての考察(2017年12月)

サントスは歴史あるカルティエのシリーズで、ひと目でサントスと分かる個性がある時計です。

しかし2000年前後に日本で時計ブームが起こっていたときは、それほど注目されるモデルではなく、時計店で見かけることも少ない印象でした。

当時は、ドンキホーテの郊外店舗でもカルティエの時計を目にする機会が多かった時代。

パシャCタンクフランセーズが置かれている一方で、サントスガルベのLMサイズを目にする機会はほぼ無かったのです。

当時のサントスに対するイメージは、80年代に流行っていたコンビモデルというものが強かったように思います。

そのように目立っていなかったサントスですが、2004年にサントス100という新シリーズが登場したことにより、一気に注目されるモデルへと変化。

サントス100は、同じくリシュモングループのパネライを彷彿させるほど大きく分厚く、インパクトある新モデルというポジションの獲得に成功したように感じます。

2000年代前半に登場した多くのカルティエが今では生産終了となっていますが、このサントス100は今でも現役の模様です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年3月
の安値(楽天)
2017年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
サントス100
W20073X8
中古 1年
9ヶ月
¥432,000 ¥464,400 32,400 107.50%

革ベルト、白文字盤、ステンレスというこのモデルはサントス100を象徴するオーソドックスなモデルという印象。

このモデルは人気がある様子で、2013年より2016年のほうが高く、2016年より2017年のほうが高い状況です。

ちなみに、自社ムーブメントを搭載したカリブルドゥカルティエサントス100より高かったことがありますが、今ではサントス100のほうがカリブルより高い相場

デザイン的にも、モデルのストーリーとしても、カルティエらしさを感じるサントス100

このようなカルティエらしさ」という価値は、自社ムーブメントという要素を超越するモノがあるのかもしれません。

サントスというモデルは、カルティエらしさを感じるだけでなく、ひと目見てサントスだと分かる独特の個性を備えています。

このような個性はノーチラスに近いとも感じ、時代によっては不人気要素となってしまう反面、爆発的な人気が出る可能性もあるといえるでしょう。

ただ、もしもサントスにそのような出来事が訪れるのであれば、新しいモデルというきっかけがいるかもしれません。

もしもサントス100カルティエの自社ムーブメントや、ジャガールクルト製ムーブメントが搭載された新モデルが投入されたならば、何かと話題になりそうだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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