サントスは歴史あるカルティエのシリーズで、ひと目で「サントス」と分かる個性がある時計です。
しかし2000年前後に日本で時計ブームが起こっていたときは、それほど注目されるモデルではなく、時計店で見かけることも少ない印象でした。
当時は、ドンキホーテの郊外店舗でもカルティエの時計を目にする機会が多かった時代。
パシャCやタンクフランセーズが置かれている一方で、サントスガルベのLMサイズを目にする機会はほぼ無かったのです。
当時のサントスに対するイメージは、80年代に流行っていたコンビモデルというものが強かったように思います。
そのように目立っていなかったサントスですが、2004年に「サントス100」という新シリーズが登場したことにより、一気に注目されるモデルへと変化。
サントス100は、同じくリシュモングループのパネライを彷彿させるほど大きく分厚く、インパクトある新モデルというポジションの獲得に成功したように感じます。
2000年代前半に登場した多くのカルティエが今では生産終了となっていますが、このサントス100は今でも現役の模様です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年3月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
サントス100 W20073X8 |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥432,000 | ¥464,400 | 32,400 | 107.50% |
革ベルト、白文字盤、ステンレスというこのモデルはサントス100を象徴するオーソドックスなモデルという印象。
このモデルは人気がある様子で、2013年より2016年のほうが高く、2016年より2017年のほうが高い状況です。
ちなみに、自社ムーブメントを搭載したカリブルドゥカルティエはサントス100より高かったことがありますが、今ではサントス100のほうがカリブルより高い相場。
デザイン的にも、モデルのストーリーとしても、カルティエらしさを感じるサントス100。
このような「カルティエらしさ」という価値は、自社ムーブメントという要素を超越するモノがあるのかもしれません。
サントスというモデルは、カルティエらしさを感じるだけでなく、ひと目見てサントスだと分かる独特の個性を備えています。
このような個性はノーチラスに近いとも感じ、時代によっては不人気要素となってしまう反面、爆発的な人気が出る可能性もあるといえるでしょう。
ただ、もしもサントスにそのような出来事が訪れるのであれば、新しいモデルというきっかけがいるかもしれません。
もしもサントス100にカルティエの自社ムーブメントや、ジャガールクルト製ムーブメントが搭載された新モデルが投入されたならば、何かと話題になりそうだと感じます。