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2018年1月8日更新

シグママーク|腕時計の基礎知識

腕時計のシグママークとは、文字盤の素材に「金」が使用されていることを示す表記である。

シグママークは共通して小文字のギリシャ文字「シグマ」で示されている。その多くは文字盤下部で見かけるが、文字盤に限らず金素材を使用したケースにもシグママークは適応される場合がある。

1970年代から2000年代前半までに製造された文字盤で多く見かけるが、ブランドによって採用時期は異なる。ロレックスが1970年代頃の個体をもってシグママークが消滅しているのに対し、パテックフィリップやヴァシュロンコスタンタンでは2000年代前半まで採用されていた。

現在では、文字盤に金素材を用いていたとしてもシグママークを示すことはない。例えば、ロレックスのアプライドインデックスや針は、ステンレスモデルであってもホワイトゴールド製であるがシグママークは存在しない。また、2007年に登場したパテックフィリップのクロノメトロゴンドーロは、文字盤自体がK18製であるがシグママークが表記されていない。

金の使用範囲について

シグママークは「金を使用していること」を示すマークであるが、その使用範囲については特に定めていない模様である。

そのため、

  • アプライドのインデックスなど文字盤の一部分にのみに金が使われている場合
  • 文字盤の盤自体がK18で形成されている場合
  • どちらの場合でもシグママークが適応されている。

    パテックフィリップの事例

    カラトラバ5000の場合、

  • インデックスがアプライドの5000J5000Rはシグママーク【有】
  • インデックスがプリントの5000Gはシグママーク【無】
  • となっている。

    しかしゴールデンエリプスの場合、

  • インデックスがアプライドの3848はシグママーク【有】
  • インデックスがプリントの3948(白文字盤)はシグママーク【無】
  • である一方、

  • インデックスがプリントである3745(金文字盤)にはシグママーク【有】
  • となっている。

    アプライドでないため文字盤上にパーツが使われていない3948と3745。それらの違いは、文字盤の盤自体がK18製か否かである。

    白文字盤の3948はK18製でないためシグママークが存在しないが、3745の金文字盤は文字盤自体がK18製であるためシグママークが存在する。

    またゴールデンエリプスのサンレイ文字盤には、文字盤自体がK18製のものが多いが、一部文字盤裏に「750」の表記が存在するものもある。

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