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リーマンショック時と同水準、タンクアメリカンクロノリフレックス

クロノリフレックスのタンクアメリカンは、リーマンショック直後の2008年11月と現在の価格がほぼ同様というように、値動きしない傾向のモデルです。

2008年11月といえば、数多くの腕時計が前例の無いほど値下がりした時代。

例えば、ヨットマスターロレジウムの16622は、それまで中古が40万円台となることがありませんでしたが、この時期に40万円台にまで下落しています。そして2018年現在、ロレジウム1662270万円台という水準まで復活しています。

そういった事情があるにもかかわらず、9年少しの期間でもほぼ値動きのないクロノリフレックス。

数多くの腕時計が値上がりした今、リーマンショック直後の2008年11月と同じ水準というこの時計は、高級モデルを気兼ねなく楽しめるという稀有な存在だといえるかもしれません。

また、カルティエピアジェの場合、クロノグラフ=クオーツ、3針=機械式という構成が存在しますが、それらはタンクアメリカンほど価格が乖離していません。

ヴァンテアンの場合、クロノスカフ(クオーツ)のほうがオートスカフ(自動巻)よりやや高い傾向ですし、ピアジェアップストリームは3針(自動巻)のほうがクロノグラフ(クオーツ)より高いものの、その価格差は10万円以上という水準ではありません。また、同じタンクシリーズのタンクフランセーズもLM自動巻とクロノリフレックスは同水準といった模様です。

それに対して、タンクアメリカンの場合、現在3針自動巻モデル(WG)のボトム価格が約60万円台半ばであるのに対し、クオーツクロノグラフは11万円以上安いのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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