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現在相場考察

コンプリケーションノーチラスの最近の様子、パテックフィリップ5712/1A-001

2018年4月8日更新
パテックフィリップのノーチラス5712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年11月の安値(楽天)と2018年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は64万8000円の値上がりだった。

ノーチラス 5712/1A-001についての考察(2018年4月)

パテックフィリップノーチラスはとても人気のあるモデルですが、特にステンレス+青文字盤という組み合わせの人気が高い傾向があります。

ステンレス+青文字盤といえば、3針モデルの5711/1Aという印象がありますが、5711/1Aは現在中古が500万円台となっており、2018年も相変わらず上昇気味という印象です。

そんなノーチラスには3針以外にも『青文字盤+ステンレス』という組み合わせが存在。

それが、5712/1Aです。

他のブランドの場合、3針モデルが人気だったとしても、それより上級な機構を搭載するモデルが意外と高値でないということもあります。

しかし、5712/1Aパテックフィリップコンプリケーションモデルというキャラクターであるため、長年3針モデルより高い傾向がありました。

もともと、パテックフィリップコンプリケーションノーチラスなどスポーツ系には存在しませんでしたが、2005年に3712/1Aがデビューしたことにより流れが変わります。

5712/1Aはその3712/1Aを引き継ぐモデルであり、コンプリケーションというパテックフィリップの高級要素と、ノーチラスという人気要素、2つの強い要素を有する存在です。

しかし、2017年から3針モデルの5711/1Aがこれまででは考えられないほどの高値傾向となっていることから、それと同じようにコンプリケーション5712/1Aも高くなっているかは分かりません。

ちなみに、2017年11月の時点では5711/1Aが418万円5712/1Aが約475万円という水準で、コンプリケーションのほうが高い傾向でした。

そして現在3針モデルの5711/1A-001の中古安値は約570万円という水準。ちなみに、5711/1A-010については未使用品しかありませんが、-001より安い水準です。-010と-001の差は大きくありませんが、レアな5711/1A-001のほうが現在評価されている模様です。

では、コンプリケーション5712/1Aはどうかというと、中古安値が540万円という水準になっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年11月
の安値(楽天)
2018年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5712/1A-001
中古 0年
5ヶ月
¥4,752,000 ¥5,400,000 648,000 113.64%

つまり、3針モデルとほぼ変わらないかやや安いという価格帯に位置します。

とはいえ、2017年11月時点から5ヶ月という期間で64万円の上昇となっているので、3針に負けないレベルなのは確かです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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