腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

最近の様子、オーバーシーズデュアルタイム47450/B01A-9226

2018年4月27日更新
のについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年12月の安値(楽天)と2018年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は19万9000円の値上がりだった。

オーバーシーズ デュアルタイム 47450/B01A-9226についての考察(2018年4月)

第一世代のオーバーシーズは3針モデルとクロノグラフというラインナップでしたが、第二世代からはコンプリケーションモデルが加わりました。

2006年に登場したオーバーシーズデュアルタイムは、その名の通り「2つの時刻を示す」GMT機能が備わったモデルですが、GMT針でなくインダイヤルで第二の時刻を読み取る仕様となっています。

パワーリザーブインジケーターが左右非対称デザインで配置され、さらに小窓でないデイト表示がコンプリケーションモデルという印象を与えています。

また、昼夜を読み取るインジケーターは、デザイン的な良さだけでなく機能的にも便利だと感じます。

そんなオーバーシーズデュアルタイムは、2016年12月の時点で中古が120万円台後半という水準でしたが、1年少したった今、そこから更に高くなっている様子です。

この時計は数が少なめなのですが、近頃まで変化しない様子がありました。

それが2018年の今、白文字盤が高値傾向(2018年4月26日時点)となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年12月
の安値(楽天)
2018年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
デュアルタイム
47450/B01A-9226
中古 1年
4ヶ月
¥1,269,000 ¥1,468,000 199,000 115.68%

ちなみに黒文字盤に関しては129万8000円という個体があるため、ぎりぎり120万円という様子です。

デュアルタイムに関しては、現在黒文字盤より白文字盤のほうが高い傾向がある模様です。

しかし、3針モデルとなるとなぜか黒文字盤の方が高いというように逆転する現象も存在。

第二世代の3針は、白文字盤が100万円を切る価格帯で購入可能である一方、黒文字盤はなんと110万円台という水準。さらに、その黒文字盤は現在売り切れてしまっているため、中古が0本という状況です。

オーバーシーズは、第一世代も第二世代も相場が読み取りづらいため、値動きを見極めるのが難しい傾向があります。

その理由として、数が少ない傾向があることと、長らく値動きしないと思っても急に値動きするという点が挙げられます。

急に値動きした場合、一時的な現象なのか、相場が上昇したのか分かりづらいのですが、これまでの傾向として一時的に高くなっただけということがあまりなかったため、値上がり傾向だと判断して良いのではないかと考えることができます。

ちなみに、デュアルタイムといえば、オーデマピゲロイヤルオークが元祖ですが、現在オーバーシーズと同世代のロイヤルオークデュアルタイムは200万円前後という水準。

ですから、他の時計と比較した場合、相場的にもキャラクター的にもありな選択肢かと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。