第一世代のオーバーシーズは3針モデルとクロノグラフというラインナップでしたが、第二世代からはコンプリケーションモデルが加わりました。
2006年に登場したオーバーシーズデュアルタイムは、その名の通り「2つの時刻を示す」GMT機能が備わったモデルですが、GMT針でなくインダイヤルで第二の時刻を読み取る仕様となっています。
パワーリザーブインジケーターが左右非対称デザインで配置され、さらに小窓でないデイト表示がコンプリケーションモデルという印象を与えています。
また、昼夜を読み取るインジケーターは、デザイン的な良さだけでなく機能的にも便利だと感じます。
そんなオーバーシーズデュアルタイムは、2016年12月の時点で中古が120万円台後半という水準でしたが、1年少したった今、そこから更に高くなっている様子です。
この時計は数が少なめなのですが、近頃まで変化しない様子がありました。
それが2018年の今、白文字盤が高値傾向(2018年4月26日時点)となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2018年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ デュアルタイム 47450/B01A-9226 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥1,269,000 | ¥1,468,000 | 199,000 | 115.68% |
ちなみに黒文字盤に関しては129万8000円という個体があるため、ぎりぎり120万円という様子です。
デュアルタイムに関しては、現在黒文字盤より白文字盤のほうが高い傾向がある模様です。
しかし、3針モデルとなるとなぜか黒文字盤の方が高いというように逆転する現象も存在。
第二世代の3針は、白文字盤が100万円を切る価格帯で購入可能である一方、黒文字盤はなんと110万円台という水準。さらに、その黒文字盤は現在売り切れてしまっているため、中古が0本という状況です。
オーバーシーズは、第一世代も第二世代も相場が読み取りづらいため、値動きを見極めるのが難しい傾向があります。
その理由として、数が少ない傾向があることと、長らく値動きしないと思っても急に値動きするという点が挙げられます。
急に値動きした場合、一時的な現象なのか、相場が上昇したのか分かりづらいのですが、これまでの傾向として一時的に高くなっただけということがあまりなかったため、値上がり傾向だと判断して良いのではないかと考えることができます。
ちなみに、デュアルタイムといえば、オーデマピゲのロイヤルオークが元祖ですが、現在オーバーシーズと同世代のロイヤルオークデュアルタイムは200万円前後という水準。
ですから、他の時計と比較した場合、相場的にもキャラクター的にもありな選択肢かと思います。