この5960という存在は、ステンレス以前にはプラチナが存在したのですが、そのプラチナ版は正規店では入手困難というレアさがありました。
そして、プラチナが製造終了となった2014年、このステンレスモデルが登場し、もともとのレア感に、さらにステンレスという希少要素が加わり高い注目度となったのです。
またステンレスの5960は、この白文字盤の印象が強いのですが、2017年に黒文字盤が登場した際、生産終了となった模様。そして、2018年にはその黒文字盤も生産終了となり、5960自体が消滅した様子です。
かつての人気度や実勢価格を考慮すると、この5960という存在は現行時代の新品実勢価格を上回っても不思議ではないキャラクターだとも感じます。
実際、人気があったり、割高と感じるほどの高価格帯のモデルは、2017年以降において、過去の新品実勢価格よりも高くなるということが珍しくありません。
しかし、この5960は2015年の新品実勢価格と比較しても70万円以上の値下がりとなっており、値動きの観点では人気モデルとはいえないのです。
かつて、ノーチラスよりずいぶん高かった5960という存在は、今となってはノーチラスよりも安く購入可能となっています。
この5960という存在は、意外にも世界の時計ファンからの注目度がそこまで高くないのかもしれません。
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