2019年現在、GMTマスターシリーズはロレックスにおいて、かなりな人気モデルというポジションとなっていますが、2000年前後という時代にはそういった印象ではなく、むしろ最も不人気なスポーツモデルだったといえます。
その頃、この1675は20万円台前半で購入することができたのですが、当時すでに4桁リファレンスのスポーツロレックスが「アンティーク」と呼ばれ、大変な評価となっていました。
エクスプローラ2の1655などは80万円以上という評価だったというように、新品時の定価より数十万円単位で高くなっているモデルも珍しくなかったのです。
けれども、この1675は、同じく4桁のスポーツモデルながら、当時20万円台前半という額で入手可能であり、かなりな不人気だったといえます。
それが、今となっては160万円台という水準まで上昇しているのはもちろん、1年で30万円以上の値動きをする立派な人気モデルとなっているのです。
ただ、現在の水準をもっても、まだエクスプローラ2の1655には敵いません。
現在、1655は238万円という水準であるため、このジュビリー青赤1675より75万円ほど高い価格帯に位置しています。
また、6桁現行のGMTマスター2の水準と比較すると、1675はそれほど優秀とも感じないともいえます。
126710BLROより安いのは仕方がないともいえますが、最近上昇傾向の116710BLNRとの価格差も10万円程度となっているのです。
1年前の時点ではBLNRと1675の価格差は20万円程度という状態でしたから、差が狭まっているといえます。
また、4桁モデルは基本的に現行世代より高い傾向があり、デイトナやエクスプローラーなどがそれに該当します。そのため、BLROを基準としても、価格帯が下となっている1675は、人気シリーズの4桁としては意外と安いという感覚もあるのが不思議だと感じます。
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