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2017年の新品より高い、ヨットマスター116622ダークロジウム文字盤

ダークロジウム文字盤は、2019年のバーゼル以前から目立って上昇していると感じていたのですが、その2019年のバーゼルで、126622にバトンタッチしたため、生産終了となりました。

116622のダークロジウムが上昇傾向となったのは、生産終了となったからとも思うところですが、プラチナ文字盤に関しては、生産終了発覚後も、それ以前とあまり相場が変わっていないと感じるのです。

まして、新作である126622は、116622と見た目が大きく変わらず、事実上のマイナーチェンジ版ともいえます。

大きく変わった点は、ムーブメントの変更であるため、2000年頃の14000から14000Mへの変更」と同じような印象でもあります。

しかし、昨年2018年のバーゼルで同じようなモデルチェンジを受けたシードゥエラーディープシーの126660は、特にDブルー文字盤が生産終了後に上昇したため、116622も生産終了という要素により上昇しないとは限りません。

ただ、そんな116660のDブルー文字盤も生産終了から1年後の今となっては、相場が落ち着いているため、同じ見た目のモデルチェンジは、生産終了による影響が少ない場合があるともいえます。

よって、ダークロジウム文字盤の116622は、

  • 2019年バーゼル以前から上昇気味
  • プラチナ文字盤は116622生産終了後の変化があまりない
  • ということから、生産終了という要素で評価されているわけではないと思うのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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