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この1年の変化、ヨットマスター116622青文字盤

1年で約6万円の値動きというのは、1年前と比べると地味な動きともいえますが、きちんと上昇しているため、優秀とも感じます。

2019年において、ロレックスの中で最も目立った値動きとなっているのはGMTマスター2ですが、サブマリーナやエクスプローラー2なども目立った動きだといえます。

GMTマスター2が今年値動きした理由として大きいと感じるのは、モデルチェンジという要素ですが、このヨットマスターも同じくモデルチェンジとなっています。

しかし、116622には目立った動きはなく、むしろ1年前より動きが鈍化しているともいえる様子。

確かに、2019年のモデルチェンジは、ムーブメント変更によるリファレンス更新ともとれますが、2018年に同じ内容で変更されたディープシーに関しては目立った値動きとなっています。

そういった意味では、116622にも若干の動きがあっても良いとも感じますが、むしろ1年前と比べて鈍化しているのは興味深いといえます。

また、プラチナ文字盤に関しては、116622までの採用となるわけですから、新リファレンスには無い要素としてもっと評価されてもよいとも感じます。

ヨットマスターロレジウムという存在は、現在、ダークロジウム文字盤以外に関しては、目立たないという印象もあります。

しかし、このシリーズは本来、SSのGMTマスター2やサブマリーナより高級で、5桁世代までは実勢価格もロレジウムのほうが高かったのです。例えば、2010年において16610LV1661330万円台後半でしたが、1662240万円台後半だったのです。

今となっては、GMTやサブマリーナより安いのが当たり前という印象がありますが、現在の価格序列は、過去の常識からすると驚くともいえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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