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現在相場考察

4ヶ月で90万円以上の値動き、アクアノート5065/1A

2019年5月30日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年1月の安値(楽天)と2019年5月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この4ヶ月での変動は95万7000円の値上がりだった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2019年5月)

最近、ノーチラスの影に隠れてしまっている印象のアクアノート

2000年代前半の段階では、“古臭い”ノーチラスに対して、“新しい”アクアノートといった感覚で、ノーチラスより実勢価格がやや高かったのですが、最近ではノーチラスとだいぶ異なる価格帯となってしまっていました。

しかし、そんなアクアノートに今、目立った異変が起こっています。

とはいっても、そういった変化を感じるのは一部モデルに限られるのですが、まさにそれに該当するのは「ラージ」という要素です。

5065/1Aは、今年の1月まで250万円台という水準で購入可能だったのですが、その後、急激に相場が上昇し、300万円以上という水準に到達。そうかと思っているうちにも、みるみる相場は上昇し、なんと現在では348万円になっているのです。

これは、同じ時代のノーチラス3800/1Aに匹敵する水準であるため、やっとアクアノートノーチラス並の評価となったといえるように感じます。

しかし、実はそうではありません。

現行当時、このアクアノート5065/1Aと似たキャラクターとされたのは、ノーチラスでもジャンボサイズの3710/1A

3800/1Aと同じキャラクターなのは、ミディアムサイズの5066/1Aのほうなのです。

3710/1Aは、現在日本国内では売り出されていない様子ですが、海外では既に600万円以上(日本円換算)という水準に達しています。

そういったことを考慮すると、同じキャラクター性をもつ2本を比較した場合、やはり依然としてアクアノートノーチラスの差は大きいとも感じます。

とはいえ、これまでアクアノートにおいて、これほど短期間で上昇するというような、目立った動きはなかったため、なかなかインパクトがあると思うのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年1月
の安値(楽天)
2019年5月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065/1A
中古 0年
4ヶ月
¥2,523,000 ¥3,480,000 957,000 137.93%

筆者は、アクアノート5065/1Aノーチラス3710/1Aも所有していたことがありますが、いずれもこのような評価になっても不思議ではないと思い購入していました。

ただ、現在の水準より安い額で売ってしまったため、今となっては、売らなければ良かったとも感じます。

この時代のラージサイズは、現行当時から魅力を放っていたと思うのですが、その時期から20年近くが経った今、さらに適度なクラシカル感がプラスされ、魅力に拍車がかかっているように思います。

特にアクアノート5065/1Aは、4桁ロレックス後期モデルのような魅力があると感じ、数も少ないことから、今後も“これが良い”と思う方が増えても不思議ではないでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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