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2019年12月15日更新

尖った要素を持つ1本、デイトナ116518NRブラックシェル文字盤

ブラックシェルという要素は、現在人気要素という印象があまりないと感じますが、プラチナエルプリに採用されたということを考慮すると、ロレックス自身にとっては「スペシャル」であるということなのだと思います。

そういった意味では、時計ファンからの評価がもっと高くなっても良いと感じるわけですが、それは中古水準からも同様な印象を感じます。

2012年と現在の比較では、この116518NR約118万円という上昇額となっているため、一見すると優秀ですが、2012年との比較ではこのような価格差は珍しくなく、ましてデイトナレベルの人気モデルとなると、なおさら珍しくありません。

また、他のデイトナとの価格差という観点では、2012年も現在もそれほど優秀とは感じません。

実際、2019年現在の水準では、通常文字盤の116518に対してこの116518NR約19.5万円の差しかないのです。

ロレックスは、レア文字盤と通常文字盤との価格差がかなり大きくなるとなることもありますが、通常文字盤とシェル文字盤という定価自体が異なる比較として、この19.5万円という差は、かなり評価されていないという印象になります。

ですから、この116518NRは、

  • ブラックシェルという特別感
  • 通常文字盤との価格差がそこまでない
  • という点から、今なかなか興味深い1本だと感じるのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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