5032Jの魅力は、これまで述べたところ以外にもあるといえますが、それはなにかというと、カラトラバらしい文字盤だと思います。
ドルフィン針とバーインデックスの形状は、96系のようであり、まさにザ・カラトラバ。そういったオーソドックスさが、36mmという大きなケースサイズ、及び5070のようなケースデザインと相まって絶妙なバランスを形成していると感じます。
また、文字盤の下部にはシグママークが存在するのですが、今となってはシグママークはヴィンテージな要素だといえるでしょう。ケースデザインの印象はどことなく近代的な印象があるため、それもまた「甘さと辛さ」といったように相反する要素の融合のように魅力的だと思います。
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