腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

シェル文字盤のスポロレ、ヨットマスター16628NGS

ヨットマスターは1992年にデビューした当初、金無垢モデルのみの超高級スポーツとして登場したため、シェル文字盤の設定があるのが良さです。

しかも、近年はコンビモデルでもシェル文字盤を選べるようになりました。

3針スポロレのコンビといったら、青サブ、GMTマスターヨットマスターの3つですが、シェル文字盤を選べるのはヨットマスターしかありません

青サブとGMTマスターにも高級文字盤が用意されていますが、それは通常の文字盤にダイヤが添えられたもの。

シェルが選べるのヨットマスターだけ!

ちなみに、デイトナの場合2004年にメテオライト文字盤が出たため、ヨットマスターよりも文字盤バリエーションが豊富です。

しかし、シェル文字盤の場合、デイトナのようにスモセコなどが配置されたクロノグラフよりも、シンプルな3針ヨットマスターのほうがシェルの綺麗な文字盤をしっかりと眺めることができて良いと思うのです。

スポロレという枠の中で、“シェル”だとか“金無垢”というドレスウォッチの定番要素が入っているっていいと思うのです。

これこそ、三雲ブランドのスポーツモデルとの差別化です。

例えば、ノーチラスのジャンボサイズにシェル文字盤の設定はありません。

もしも自分が南仏のリゾート地に別荘を持っている貴族だったら、ベントレーのアズールを運転して海近くのレストランにフラッとお昼ごはんを食べに行く際、気分が特に晴れてる時シェル文字盤のヨットマスターを選びたいな、なんて想像してしまいます。(逆に気分が沈んでいるときはノーチラス3710/1Aかも)

そういう気分を豊かにさせてくれるスポーツモデル、金無垢+シェル文字盤という内容で三雲ブランドのステンレス製と同じ相場。

どっちを選ぶか、というより両方欲しいです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -