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通な選択肢なのでは、サブマリーナ1680

2018年10月の段階で、この1680116610LVより高い水準となりましたが、今では再び116610LVよりも安い水準に位置。現在、116610LVのボトム価格は約144万円という水準ですから、1680のほうが16万円も安いのです。

4桁世代のロレックスといえば、

  • 条件によって価格が随分違う
  • その条件が分かりづらい
  • 本物証明が難しい
  • などといったことなどにより、よほどの愛好家でないと手が出しづらいといった印象もあり、その結果、近年では以前より人気が低下してしまった傾向がある様子もあります。

    しかしながら、1680という存在は、比較的日本ロレックスのオーバーホール歴がある個体が多く、4桁世代の中でも扱いやすい印象があります。

    もちろん、同じ1680でも赤サブとなれば話は別ですが、通常の1680に関しては、かなり親しみやすいほうの4桁世代だと感じます。

    筆者も1680を所有していたことがありますが、日本ロレックスでオーバーホールをすることができましたし、200mの防水テストも行ってもらえました。

    そういったサービスを受けられるため、1680は「アンティーク」と呼ばれる部類ながら、意外と普段使いできる存在でもあると感じられ、116610LVより安い今、なかなか通な選択肢なのではないかと思います。

    ただ、そうはいっても、日本ロレックスが必ずメンテナンスしてくれるという確約もないわけであり、そういった不確定さが、購入ハードルを上げてしまうのでしょう。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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