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30万円台になった、エルプリメロHW 02.0500.420/24

2011年4月において、この02.0500.420/24は22.8万円という水準。それに対して2017年10月は24.8万円だったわけですから、アベノミクス及び2017年という大きな値動きの時期を含んだ6年間で、2万円の値動きにとどまっていたわけです。

ですから、2017年⇒2019年の約5万円という値動きがかなり優秀といえるのです。

なお、このエルプリメロには末尾に「HW」という記載がありますが、これは手巻きを示します。2針+スモセコムーブメントの「エリート」にもHWがありますが、ゼニスは自動巻だけでなく、手巻きバージョンを作る傾向があるわけです。

02.0500.420/24というモデルは、手巻きのエルプリメロであるのですが、そういった意外性だけでなく、見た目も魅力的だと感じます。

そのため、2017年10月の記事ではお得感があると感じたわけですが、それから現在にかけて値上がりしたというのは、「やはり」という感覚になります。

今では、スピードマスターのムーンウォッチと同水準に位置するこのエルプリメロHWですが、30万円ぐらいの選択肢として、今でもやはり魅力的だと感じます。

特に、ムーブメントの観点では、他の30万円台の選択肢には他社製ムーブメントが基本であるため、このエルプリメロHWは抜きん出た印象があります。

まして、そのムーブメントも「エルプリメロ」という有名ムーブメント。見た目の良さ、裏スケ&ブレスレットという人気要素などを考慮して、はやり30万円台となった今においても、魅力的な1本だといえるのではないでしょうか。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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