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3年で260万円程度の上昇、アクアノート5165A

2017年から2020年にかけて、アクアノートには大きな出来事がいくつかありました。

その1つは、アクアノートに限らず2017年から中古腕時計がより高くなったという点。ただこれは、当初3針アクアノートにはあまり影響がなく、目立って値動きしていたノーチラスとは異なり、大きな動きとはなっていませんでした。

それどころか、その頃5167/1Aの中古水準は2014年以下となっており、3針アクアノートはあまり目立って評価されていない印象だったといえます。

それが2018年になると、5167/1Aは2014年水準を上回り、以降、3針アクアノートは目立って上昇するようになったのです。

そういったことを考慮すると、2017年に150万円台だった5165A400万円台となるのは、驚く事例でないとなりそうなところですが、実はそうでもありません。

それは、他の現行世代アクアノートの現在相場を見ると分かるのですが、5167/1A360万円台という状況であるのです。

5167/1Aは2019年上半期に上昇した後、夏頃から値下がり状態ですが、2019年上半期のピーク時を例にしても約405万円。ピーク時ですら、5165Aほどの水準には至っていないのです。

それに対してこの5165A422万円というボトム価格ですから、現行世代の3針SSアクアノートとしては、最高値といえるでしょう。

3年前まで特にレアモデルという印象のなかった5165Aですが、2020年の今となっては、はっきりレアモデルとして評価されるようになったのだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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