腕時計投資新聞

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2016年6月22日更新

大型化して近代的になった、カルティエパシャ42mm

コレが出たのは2005年のことなのですが、同じ時をしてデビューしたパネライのラジオミールベース(45mm)と同じにおいがします。

2005年頃のパシャといえば、

  • パシャC
  • パシャ38mm(と言われるモデル)
  • の2種類があったのですが、38mmの後継型がこのパシャ42です。

    当時のカルティエサントス100とか、このパシャ42とか、パネライの要素をうまくカルティエに取り入れようとしてきた感じがします。

    で、このパシャ42も当時、近代的なパシャになったな、と思わせてくれたモデルで、特に革ベルト+YGのモデルはちょっと欲しいかもと思わせてくれるモノでした。

    しかし、そんな2005年という時計にしては最近出たモデルでありながらすでに生産中止となっています。

    見た目は女性っぽいけど、実は男性用ですというのがパシャだったのですが、今現行のパシャCカルティエの公式サイトによると「レディース」のカテゴリになってしまいました。

    この時計、デビューしてから2008年ごろまで中古40万円台後半という結構な高値で取引されていたのですが、2010年頃になると30万円前半まで値下がりしました。

    最近やっと40万円台が中古の最安値となりましたが、それでも2008年に買っていたら利益がマイナスな時計です。

    近代っぽい形状、シンプルなデザイン、男物っぽいデザインのパシャという内容は「欲しい」にあたいするのですが、40万円台っていう相場は高い気がします。

    だって、これより安くフレデリックピゲ搭載のパシャ38mmが買えるのですから!

    ただ、生産中止となっているので欲しい人が増えたら高くなるってことはなきにしもあらずです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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