ロレックスには幻のモデルといった存在があるのが面白いといえますが、そういったことに該当する要素は、文字盤の仕様違いなどがあります。
その中でもかなり有名なのが、エクスプローラーの「ブラックアウト」だといえますが、見た目的にもはっきり分かりやすい差があるといえます。
14270のブラックアウトは、通常“白”となっている3・6・9部分が“黒”となっていえるため、通常版との違いが分かりやすく、また、王道的に“格好良い”といえる見た目が特徴的だといえます。
14270といえば、ロレックスブームだった2000年前後といった時代、今のカラーベゼル的なキャラクターだった存在ですが、そのような時期の段階で、ブラックアウトは認知されており、当時から「超高い」という印象があります。
とはいえ、「高い」といっても2018年頃までその水準は110万円程度。当時の14270が40万円台前半程度だったわけで、「ブラックアウト」としての評価は70万円ほどだったといえます。
しかしそれが2019年になると大きく変化。なんとブラックアウトは約248万円という水準となり、抜きん出て高い価格帯となったのです。
ちなみに、その頃の通常14270は40万円台後半ぐらいだったため、実に通常版に対して200万円という差をブラックアウトはつけたわけです。
さて、そんな14720ブラックアウトはそれから1年後の今どうなっているのでしょう。
その答えは、約40万円の値下がりとなるわけですが、依然として200万円以上という水準はキープしている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー ブラックアウト 14270 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,484,000 | ¥2,080,000 | -404,000 | 83.74% |
40万円の下落というとインパクトがありますが、それ以前のブラックアウト水準を考慮すると、現在水準でもかなり優秀といえます。
ブラックアウトが「高い」ということは20年前から変わりありませんが、2019年に一気に評価されたというのが面白いところ。そして、それから1年後でも200万円以上という水準をキープしているように、2019年水準は一時的な評価だったとはいえないのです。
なお、ここ数年のブラックアウトの相場変遷は以下のようになります。
ですから、現在水準は40万円程度の下落ながら、これまでのブラックアウトの価格変遷を考慮すると、「目立った下落」というよりは、「ピークから落ち着いた」といった表現のほうが合うと感じます。