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異変が起こっている、ミルガウス白文字盤116400

白文字盤は、これまでのミルガウスの値動きからすると、以前より目立っている印象で、2019年7月から2020年3月までの9ヶ月間で6万円ほどの値動きとなっています。

2019年7月に「70万円台になった」ということに驚きましたが、白文字盤は今や70万円台後半にまで上昇しているのです。

さて、ミルガウスといえば、デビュー時はSSデイトナを凌ぐほどの実勢価格というほど、凄まじい人気度だったわけですが、その時代から、長らく白文字盤はミルガウスの中で最も安い水準でした。2007年のデビューから2019年頃まで白文字盤は最も安価なミルガウスという存在だったわけです。

では、いつから白文字盤のほうが高くなったのかというと、それは2019年7月だといえます。

その際、11640070万円台になったということをお伝えしましたが、その116400は黒文字盤ではなく白文字盤だったのです。

それまで、116400は先に黒文字盤が動く傾向だったのに、そのときは白文字盤のほうが先に70万円台に達していたため、これが白文字盤と黒文字盤の価格序列のターニングポイントだったといえます。

そして、今ではその価格差は7万円程度。目立って白文字盤のほうが評価されている様子に変化しているのです。

しかし、なぜ白文字盤が評価されるようになったのかはわかりません。

116400は黒文字盤、白文字盤ともに生産終了していますが、白文字盤のほうが長くラインナップされました。もしも、今のタイミングで白文字盤が生産終了となったなら、黒文字盤より高くなるというのは分かります。

けれども、白文字盤が生産終了となったのは2017年頃。ですから、特に大きなニュースがないのに、黒文字盤よりも高い評価となった白文字盤は、興味深い値動きをしていると感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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