腕時計投資新聞

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液晶付きの高級腕時計、オメガ『スピードマスターX-33』

1999年にデビューしたこの変わり種スピードマスター。

デビューしてから現行の時計としてラインナップされていた期間が、時計ブームが始まった時期とちょうど重なります。

その頃って、今と違って郊外のドンキホーテやダイクマなどでも積極的に高級腕時計が販売されていました。

そして、そういう身近な環境で常にラインアップされていたのがロレックス・オメガ・カルティエ・ブルガリ。

その「オメガ」のなかにこの液晶搭載のX-33もいたのです。

ですから、当時高級腕時計に興味を持ってお店に足を運んだ経験のある人は、なんとなくこのモデルが印象に残っているのではないでしょうか。

「欲しい」と思わなかったとしても、ラインナップされている時計の中で異色な存在だけに頭の片隅に記憶された人は多々いるでしょう。

とはいえそれから十年以上たち、このX-33も新型へとモデルチェンジ。

当時のX-33(3290.50)を今見たら「あー、こんなのあった」と思い出すことになるのだと思います。

この時計、

 

  • スピードマスターなのにクオーツ
  • 高級腕時計なのに液晶搭載

 

とか、わかりきった不人気要素はあるのですが、相場は以外にも安定しています。

デイトナ16520が80万円台で普通に買えた2010年9月でも14万8000円

パテックなどが非常に高かったリーマン前の2008年8月でも15万8000円

そして、現在は約17万円です。

チタン+クオーツの時計ってかなり普段使いするのに使い勝手が良さそうで、そんな時計が安定した価格というのは、儲けを期待できないにしても、コレクションの1つとして良さそう。

アップルウォッチの登場でスマートウォッチが注目される現在、スマートウォッチの雰囲気を取り入れたオメガとしてなんとなく面白いな、と思ってしまったら買ってもそんなに損はしないかもしれません。

スマートウォッチ的オメガ、というか、Gショック的オメガというか迷うところですが。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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